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http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051013k0000m040107000c.html
アルゼンチンで発掘された、鳥に近い新種恐竜の骨格化石=ネイチャー誌提供
アルゼンチンで発掘された、鳥に近い新種恐竜の想像図=ネイチャー誌提供
米フィールズ博物館などの研究チームが、アルゼンチンの白亜紀後期(約9000万年前)の地層から、鳥に最も近い恐竜とされるドロマエオサウルス類の新種の化石を発見した。鳥は北半球で恐竜から進化したと考えられていたが、鳥と近縁の恐竜が南半球で見つかったことで、研究チームは「鳥の誕生場所や、ジュラ紀後期(約1億5000万年前)とされる鳥の誕生時期がさかのぼる可能性も出てきた」と分析している。12日発行の英科学誌「ネイチャー」で発表した。
見つかった恐竜は全長約1・8メートル。頭が細長く歯が小さい。歯が小さいのは、鳥のくちばしへの進化の過程とみられる。
地球の大陸はかつては一つ(パンゲア大陸)だったが、約1億6000万年前に南半球と北半球に分裂した。最古の鳥の始祖鳥はドイツで見つかり、鳥に近い羽毛を持つ恐竜も同じ北半球の中国で次々発見されている。このため、鳥は大陸分裂後に北半球で恐竜から進化したとされていた。
今回の発見は、パンゲア大陸で恐竜から鳥への進化が起きた可能性を示すもので、真鍋真・国立科学博物館主任研究官は「南半球でも同類の断片的な化石は出ていたが、ほぼ全身の骨格が発掘されたことが意義深い。『鳥は北半球生まれ』というイメージに修正を迫る発見だ」と話している。【永山悦子】
毎日新聞 2005年10月13日 2時00分