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３）
ユニバーサルな世界という概念は誰がつくったか。
悪い人間の変数であるような悪魔の創造物でしょう。
外の世界は、「哲学的な好奇心で」「ときどきにでも」「遊びがてら」かんがえていけばよかったはずです、さほど哲学を好まないなら。
もし正しい、人の生きる道というものが人に分かるなら、
「世界から遠回りしてまで」「人間を」「かんがえる必要はない」はずなのです。
われわれ愚かな被害者は、外の世界に目を向けるように教育され、
さらに人数で物事を図る尺度を開拓され、
そういう尺度にもとづく概念をいろいろと植えこまれ、
あたかもあるものとして展開し、使用するのですね。
枝があるから幹があると思ってしまい、
枝があるのに幹がないというような。
そういう枝葉の部分だけ、応用してどんどん「つくってしまい」、
それを枝と見做すことで、さらに、狙い通りに幹のイメージを、
どうしても「つくってしまう」のでしょうか、どうしてもそう見てしまうように。
しかも、そういう環境の中で世界を見るようにと、
あたかも目を奪おうとしているかのようではありませんか。
つまり、そうした世界観のもとで、もっと目をひくような出来事も起こし、
それを両面作戦と呼ぶべきか、相補的に、
世界の夢のなかに人を導いていくのですね。
世界という発想だけでも世界は無いだろうし、そういうひろがりでしかない
世界における集中的な出来事だけでも世界は無かったはずなのです。
思い浮かべてください。
悪魔は何をつくったか。
世界が悪魔の創造物だとすれば、
神が文字通り、世界をつくったというなら、
神とは悪魔でしょう。
あらゆる宗教も、学問も、世界を自明として発展し、目指してきたはずですね。
地域主義ですら、その主義は、世界標準としてであったり、
個々へと細分化させない世界主義であったりしないでしょうか。
世界観というのは、本当は、世界の観方ではないかも知れません。
世界観とは世界でないものを
世界でないものとしてみる観かたをも含むでしょう。
世の果て、一番外にまで、意識を義務的に到達させ、ことさら意識しなくていいのではないか。
そうした末端意識の肥大化は、時間に対してもいえるはずです、時代区分や世の両端というようなものにも。
世界だの宇宙だの、抗いにくい神秘的にして哲学的な魅力とは別に、生活世界を確立すればいい。
実態としても、意識としても。
国際情勢だの、外交問題だのしかりで、
外敵が攻め込んでくるかもしれない、遠くを見遣って情報を多少あつめておくぐらいでいいでしょう、何とはなしに心配ならば、逃げられなくても。
もしかすると情報の蓄積が過剰になった人は、それを出力しなければもたなくなるのではないでしょうか。
だから、蓄積した情報の情報価値を高めるために、暴落しないように、もっと社会を意識せよ、やれ関心をもて、
世界に目を向けよ、宇宙を知れだの、天下国家をかんがえよと迫ってくるのに違いないでしょう。
ところが情報は安全株ではなく、しかも効用の配分は、人それぞれで多様なはずなのです。
魅力は魅力として、魅力的な世界観はあるかもしれない。
それはゲームとして楽しめばいい。
しかし生活の場としての世界観というのは、
与えられた生活の場の、最大の広さや繋ぎ方、
与えられた生活の場の、在り方や出来事、
与えられた生活の場での生き方や決め事、
与えられた生活の場の捉え方では、決してないはずなのです。
もっと、
われわれは、自由に、自由なサイズで世界という場をつくり、そして、
われわれは、自由に、自由なサイズで世界という場をイメージしていいはずでしょう。
われわれは、それぞれに。
４）
（ここに‥‥個々に‥‥他者への橋の小さい夫々の一人として言える何か）
キャンバスの中に有る絵のサイズ。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。