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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu113.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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五輪の花のフィギャースケートで東洋系の選手が強く
なってきたわけは、先生や親の言う事をよく聞くからである
2006年2月12日 日曜日
◆フィギュアスケートの日本選手が北米を練習拠点とする理由 梅田香子
http://torino.yahoo.co.jp/voice/opinion/umeda/at00007682.html
◆フィギュアで東洋系選手が強いのは?
トリノ五輪日本女子代表の村主章枝(avex)や荒川静香(プリンスホテル)が師事している佐藤信夫コーチ、佐藤久美子夫人の著書によると、ミシェル・クワン(米国)を育てた名コーチ、フランク・キャロルは「東洋人の家庭の教育のあり方に違いがある」と、フィギュアスケートにおける東洋系選手の強さについて言い切ったそうだ。
確かに1987年から96年までの10年間で、女子シングルは6回、東洋系の選手が世界チャンピオンに輝いている。89年の伊藤みどり、91、92年のクリスティ・ヤマグチ(米国)、94年の佐藤有香、95年のルー・チェン(中国)、96年のミシェル・クワン。クワンはその後もさらに4回優勝しているし、2004年は荒川が頂点に立った。
「僕たちに比べると、アメリカ人は自由でしょう? 練習もやりたくなければやらなくていい。今日は遊びたいならどうぞ、となっちゃう。でも東洋人は、何時から何時まで練習しなさい、先生の言うことを聞きなさい、と親に言われたことは守っていく。その結果が、こうした成績に現れているというんです」(双葉社刊「君なら翔べる!」より引用)
確かに北米の場合、アイスリンクの数がかなり多いので、練習環境はかなり恵まれている。それゆえ、甘いといえば、かなり甘い。気が乗らなかったら、次の日に練習を後回しにすればそれで済む。
日本の選手は練習時間が限られているゆえ、集中力と真剣度は相当なものだ。込んでいるリンクに慣れているから、わずかな空間を見つけて、素早く3回転ジャンプを跳ぶ。あれは他国の選手にはできない技なので、そういうコンテストがあったら日本勢が間違いなくメダル独占だ。
日本では、村主、荒川、安藤美姫(愛知・中京大中京高)らトリノ五輪代表3人娘に加えて、浅田舞(愛知・東海学園高)&真央(グランプリ東海クラブ)姉妹らもアイドルタレント並みの人気となるほど、スケート人気が高まっており、今はどこのリンクも爆発的に混雑するようになった。習い事としても、スケート教室で習うぐらいなら、それほど高くつくものではない。
活性化は喜ばしいことだ。が、一般営業中は込んでいて練習にならないから、貸し切りの申し込みが殺到してしまい、悲鳴を上げている親やコーチが増えたのも現状である。せっかくスケートに興味を持っても楽しくなければ、リピーターは期待できない。ともかくリンクの数が足りないので、このままでは一過性のブームで終わってしまうだろう。
◆北米で練習するメリットとデメリット
トリノ五輪代表選手たちは大会直前まで、日本を離れ、安藤はキャロル・ヘイス・ジェンキンス・コーチのいる米オハイオ州クリーブランドの「ウインターハースト・アイスリンク」、荒川と高橋大輔はコネティカット州の国際スケートセンターでそれぞれ滑り込んだ。村主は新横浜を練習拠点にしているが、2年続けて夏は妹の村主千香(神奈川・東洋英和女大)とともにシカゴで合宿している。
ロシア人コーチのオレグ・ワシリエフが拠点にしているベンゼンビルのリンクだったら、午前に1時間半、午後に1時間半、彼の教え子だけが2つのうち1つのリンクを独占して練習することができる。つまり、五輪でも優勝候補のタチアナ・トトミアニーナとマキシム・マリニンのペアと村主姉妹の4人だけ。もちろん曲はその間かけ放題だ。
しかも、過去に世界選手権クラスの競技会に出場した実績のあるスケーターに対し、北米ではほとんどのリンクが「フリーアイス(無料滑走)」の権利を与えている。これは選手たちに対しての敬意の表れと言えるし、一方でそうしたエリート選手が練習してくれたら、これはもう黙っていても宣伝につながるというメリットが、リンクの経営者側にもある。
もちろんだからといって、北米での生活が必ずしも天国というわけではない。病気やケガの心配はつきまとうし、有力なコーチともなれば、すでにほかに有力な選手を抱えているのだから都合がある。いつ帰国するか分からない外国人を、必ずしも優遇してくれるとは限らないのだ。
荒川も以前、元コーチのタチアナ・タラソワと前もって約束してあったにもかかわらず、タラソワが時間どおりに現れなかったり、ミシェル・クワンのところへ振り付けに飛んでしまったこともあった。
また北米では、フィギュアスケートが「お金がかかりすぎるスポーツ」「ケガが多いスポーツ」の代名詞となり、競技人口が一時期のピークと比べて、少しずつ減り始めている。それに伴って、スケートリンクもアイスホッケーとフィギュアスケートで時間の取り合いになり、ホッケーの方が優勢。4日間予定していたフィギュアスケートの競技会が3日になり、2日になり、翌年にはたったの1日だけになってしまったという例がいくらでもある。ミシェル・クワン、サーシャ・コーエンより下の世代が意外と育っていないのは、これと無関係ではないはずだ。
ロシアでもイリーナ・スルツヤカより下の選手では、ビクトリア・ボルチコワらが意外と伸び悩んでいる。国内に練習環境さえ整えば、日本女子選手たちの黄金時代がやって来るかもしれない。
(私のコメント)
昨日からイタリアのトリノで冬季オリンピックが開かれましたが、テレビ観戦するしかない。「株式日記」でも前回のソルトレーク冬季オリンピックの話題をいくつか書いたことがありますが、やはりオリンピックほど政治的なショーはないかと思います。NHKのニュースでも南北朝鮮の選手団が入場した事を一番最初に取り上げていた。
これを見れば政治や経済に興味がない人も、南北朝鮮は一つなのかと思う人が多いでしょう。また入場行進でこんな国もあったのかと言う宣伝効果もあり選手一人の参加国も沢山あった。競技に入ればメダル争いで国威の発揚にがんばる国もある。
しかし冬季オリンピックを見る限りでは欧米の白人たちのオリンピックであり、アジアやアフリカの国や選手は影が薄いように思えます。その中では例外的なのは日本選手団で112人もの大選手団を送っている。確かにアジアでは雪が降って氷が張るような国は限られていて、スキーやスケートは金のかかるスポーツだからメダルを取る事はほとんど見込みがない。
日本だってメダルが一つも取れないことがあったりしたのですが、最近では女子のフィギュアスケート選手で有力な選手が続々と育っている。その事はNHKの「クローズアップ現代」でも取り上げられていましたが、小さい頃からの選手育成の成果が実ってきたという事だろう。
梅田氏の記事にもあるように、日本人フィギュア選手もアメリカやカナダでトレーニングを積むことが多いようですが、練習場のリンクの数の違いがあって、リンクを借り切っての練習は北米でしか出来ないのだろう。日本ではスケートリンクは数えるほどしかなく、冬場でしかやっていない。
その中でオリンピック選手を養成しなければならないのですが、世界選手権に優勝するような選手が育つのは大変な事だ。アメリカ代表でも東洋系の女子選手が目立ちますが、フィギュアスケートは金もかかり怪我もしやすくて人気は下降気味で白人選手はわがままで育ちにくいようだ。
それでも日本はまだ層が薄くて、選手やコーチはいても振付師や衣装師などのスタッフは本場に任せなければならない。だから選手ばかりではなく裏方まで見てフィギュアスケートが楽しめれば本格的なファンといえるのでしょうが、スケートリンクやトレーニング環境は本場にまだまだ負けている。
八年前の長野の冬季オリンピック会場もせっかく作ったのにほとんどが壊されたと聞きますが、スケートリンクは作るのは出来ても維持管理や採算を取る事は難しい。そのためにはスケート人口を増やさなければならず、スケート人口を増やすにはオリンピックなどでメダルを取って人気を高める事が必要だ。