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【heartさん】
「お金に換算できないものの価値」
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/660.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 08 日 13:28:42: QS3iy8SiOaheU
(回答先: 30年経っても大した事ありません。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 1 月 07 日 22:39:03)
>なるべく無駄を省き簡潔に分かり易くお話するつもりです。
ありがとうございます、よろしくお願いいたします。
「お金に換算できないものの価値」、重要ですね。
それをわかっていない経済学者が多すぎます。
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【ワヤクチャ】
生態系の絶妙なバランスなんてお金で買えるものではないですね。ホリエモンは「お金で買えないものは無い。」って言ってましたが、彼はお金で買える物にしか興味が無いだけですね。お金があれば美女と遊べるとかそんな程度でしょう。彼の生きる目的は。しょうもないですね。美女も心の中で舌出していますよ。
ところで使用価値ってのは自然に対して労働によって加工する事によって生み出されるものです。現在はあらゆる使用価値が商品の形を取って交換価値に過ぎない金によって買われます。この交換価値による使用価値の支配が問題なのですね。交換価値は使用価値に寄生して自己を増殖しているのです。この倒錯を逆転する術はないものでしょうか?それが私が追求しているテーマです。
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【以下については後ほど書かせていただきます。】
例えば、費用便益分析という、例えば何らかの政策を実施するか否かを決める際に、
それを実施するのにかかる費用と、実施することにより発生する便益を金銭評価する手法があります。これはアメリカなどでは積極的に行われているそうなのですが、
この手法が日本でもアメリカ帰りの御用学者らによって普及させられようとしています。
これは、金銭的に評価できないもの、しにくいものについても無理矢理金銭評価しようとするものだと思うのですが、シューマッハも「スモール・イズ・ビューティフル」の中で、費用便益分析について以下のように書いています:
「非経済的な価値を経済計算の枠組みの中に押し込もうとして
、経済学者は費用・便益分析の方法を採用する。
これは、通常全く無視される費用と便益を考慮に入れようと
するものであるから、一般に進んだ方法と見られている。
けれども現実には、これはより高次のものを低次のものに引
き下ろし、値段のつけられないものに値段をつけようとするや
り方である。
・・・この方法では、せいぜい自分を欺くか、他人を欺くこ
としかできない。
なぜならば、測れないものを測ろうとするのはそもそも無理
であるし、既知の観念から当然の結論を導き出す、手の込んだ
手法になってしまうからである。
つまり、期待している結果が出るように、測れない費用と便
益に適当な値段を無理につけるということになる。
だが、論理上のこの不合理が、この方法の最大の欠点なのでは
ない。
もっとタチが悪くて、文明を破壊しているものは、すべてのも
のに価格がある、換言すれば、カネが至高の価値だという主張
なのである。」
確かに外部不経済・外部経済は金銭的に評価しないことには費用(便益)に入らないわけですから価格のないものに価格をつけることにはある程度の意味があるわけでしょうが、シューマッハの言うように、「期待している結果が出るように、測れない費用と便益に適当な値段を無理につけるということになる」のではないかと私は思うのです。
つまり、時には最初から結論ありきで恣意的な評価がなされることもあるのではないかと。
こうした「費用・便益分析」というものも、経済的価値を至上の価値とする考え方/風潮から生み出されてきたものでしょう。
経済以外の価値がもっと評価される社会になればと思います。
そろそろこのスレッドは終わりにして、上の方でまた対話していきましょう。