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何となく、本屋に寄ってみて愕然とした。戦記物や右翼系の雑誌が明らかに幅を効かせている。特に戦艦大和ものと「朝日・中国・韓国批判」の本が増えている。
昨年は右派系映画が４本作られ、業界の見方では２本はコケるとされていたが、４本共にヒットしたという話である。明らかに「日本人全体が右傾化している傾向がある」
現実路線という物があり、政治もマスコミも「今までの左派に遠慮していた風潮を変更した」という場面はあるが、この気に一気に右派が必要以上に右傾化させようとしているのだろう。振り子の原理からすると、ちょうど良い位置では止まらず、右派に優位な方まで振れていくのだろう。
「誇りある日本」と考える人がいる。今現在は『負け犬としてアメリカの核の傘の下』に甘んじているように見られても仕方がない日本であるが、一部の人は敗者復活戦を考えているのだろうと思う。負けたという事実を認めたくないのである。機会があれば「もう一度戦って日本の優秀さを世界に分からせたい」という欲求を持っている人が少なからず存在するのだろう事は確かなのだろうと思う。
しかし、日本人が優秀でない事は、既にある程度は分かっていることである。長年の伝統を持つ国技相撲であるが、昨今は外国人力士に上位を占められている。一応だが優秀な学生をかき集め「エリート集団の中の超エリートで構成される幕内」に外国人が何人いるのか？
Ｋ１は日本人が提唱し、日本人が育てた格闘技である。空手・カンフー・キックボクシングの頭文字のＫの中で立ち技最強という意味でＫ１である。過去に日本人は誰も優勝していない。
駅伝とかマラソンにおいては、日本は強いと思われていた。オリンピックにおいてもそれなりに優秀な成績を修めている。しかし、最近は外国人留学生の活躍が目立つ。優秀な人材を引っ張ってくるということはあるのだろうが、数は圧倒的に日本人が多いのに「大会新記録」だって外国人留学生に持って行かれそうである。そうなれば「今の日本人は根性が足りない」では済まない。『日本人は、優秀ではない人種』と認識する事が正しいのだろうと思う。歴代（昔の根性の固まりだった頃の人の）記録すら破られるのだとすれば言い訳なんかできないだろう。
中国批判をする人は「中国在留日本人孤児を育てて帰してくれた恩」をどう考えているのだろうか？少なくとも日本では「敵国人が敗戦で見捨てていった孤児」を育て帰すだけの事が『できると断言できなければ』中国人の人間性を問う資格などない。
日本が世界に誇れることがあるのなら「一度の敗戦を教訓に反戦平和の悟りを開き、治安の良い平和な国を育てている。」という学習能力のある国、という一点ではないだろうか？人間は誰でも間違い思い違いはある。しかし、経験則から、同じ過ちは繰り返さないというのは、人間性と思考能力である。
負けた理由も理解せずに「同じ戦いを求め」て「もう一度やれば今度は勝つ」という根拠のない自信は「誰に対しても誇れるような代物ではない」
そればかりで右傾化しているのではないだろうとは思うが、そんな要素が少しでもあり、戦艦とか戦車は「かっこいい」的な感情なども手伝って右傾化しているのだとすれば、日本は『バカばかり』と評価されるのが当然の国だと言えるだろう。
『誇れる国ではなく、恥の固まりの国になる』のだろうと思う。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。