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*「法の書」V-47と大本「一厘の仕組み」は同一説
英国の魔術師アレイスター・クロウリー(1875-1947)の代表作「法の書」V-47の
不可解な線と大本の秘儀一厘の仕組みは同一とする異色の新説が、生崎晶子「111の書」
(斎会’99)によって発表されていた。
生崎は一厘の仕組み=富士(22)と鳴門(10)の仕組みを10と22の要素からなるカバ
ラ「生命の木」の根本構造と考えている。木の形をした西洋版マンダラ「生命の木」の
合計32の各要素は、1プラスした33原光に還元される。それらは横書きのノートを
縦に区切ったような原光表にできるという。つまり、原光表が一厘の仕組みたる「生
命の木」の根本構造というのだ。著作権のため、原光表の転載はできないが、この表
は「法の書」V-47の方眼紙のような線に酷似している。
それに重なる形で、一切を発見する者の出現が預言されている。
なぜなら、文字の偶然による形やおのおのの配置の中に、その中にこそ、<野獣>
といえども予知できぬ秘儀が宿っているからなのだ。<野獣>自身がこれを見定めよ
うと努めても無駄である。彼ではなく、何処からとは言わずにおくが、彼の後より来た
る者こそ、一切の<鍵>を発見する者となるのだ。その時に至って初めて、ここに引か
れた一本の線がひとつの鍵となり、方形化されんとしてその成就を見ることのなかっ
た、この円環もまたひとつの鍵となるのだ。そして<アブラハダブラ>。その者はより
によって奇妙な意味において、<野獣>の子供となるであろう。
(アレイスター・クロウリー著、島弘之・植松靖夫訳、国書刊行会)
生崎はここで<野獣>の子供と預言されているのは自分と主張している。英右道系魔
術系カバラの結社の通信教育を受け、カバラ瞑想の修行をしたという。入団当初より、
強力な能力の持ち主と評され、師を驚かせていたそうだ。原光表に基づいた「111の書」
はクロウリーの「777の書」の発展版だ。
左道系カバラの追求者クロウリーは「666の獣」を自称していた。右道系は光、左道系
は闇の魔術師である。生崎は111(光の象徴)と666(闇の象徴)をたすと、777(完成)
になると主張している。大部分666と僅かな部分111で完成するというパターンは、九分
九厘と一厘という、大本の一厘の仕組みに通じる。
「法の書」には、キリスト教やイスラム教など、宗教を亡ぼすという記述がある。
ところが、奇しくも大本の出口王仁三郎も世界の宗教を亡ぼす型を行っている。
「法の書」は別名悪魔の福音書だ。こんな邪悪な書に預言された人はあやしい感じ
がする。さらに、人間が神や神話を創り出したという彼女の原光説は、新しくもどこ
かデモシッシュだ。生崎は「日月神示」の正神と主張しているが、同書には正神は悪に
見えると預言されている。
*クロウリーのアイオンとミロクの世
クロウリーは自分をホルスのアイオンという新時代の到来を告げる預言者だと考え
ていた。これは大本預言のミロクの世に時期的に重なるのかもしれない。王仁三郎と
クロウリー、両者はほぼ同時代に生き、生年・没年ともに近い。
ミロクの世はいつやってくるのか。「日月神示」にはこんな箇所がある。
「五十二才 二の世の始。五十六才七ヶ月みろくの世」(24巻「黄金の巻」54帖)
これはみろくの世を開く人物が52才で節目を迎え、56才7ヶ月のときにみろくの世
になると考えられる。
「日月神示」のてんしさまだという生崎の生年を試しにあてはめてみる。1970年生れ
だから、二の世の始は2022年。みろくの世は2026年頃で年20年以上先だ。
*預言されたてんしは?
てんしさまといえば、通常思い浮かべるのは天子、つまり天皇である。
生崎がてんしとすると、(天使の意味かもしれないが)天皇と縁もゆかりもないのか
と思うが、その辺は微妙だ。彼女の家紋は桐紋で、桐紋は元々天皇家の紋である。下賜
なら無関係だが、そうでなければ、天照大神の傍系の子孫の一人ということになる。
著作中で生崎は神産巣日神のほか、天照大神のお告げを受けている。これは出口ナオ
に国常立尊、天照大神が神懸りしたのに似ている。両方とも変性男子だが、大本的には
生崎は厳霊系ということか。
大本に絡んで、てんしさまという人物をもう一人知っている。掲示板で見ただけな
ので、詳細は知らないが、大本のお筆先(?)で、武田崇元は大本のために遣わされ
たてんしと出たらしい。
この二人のてんしさまは過去にすれ違っている。正しく言えば、2,3年前、武田は
生崎を八幡-学研ラインに引き込もうとして失敗している。だが、武田はアンチ裏神業、
生崎はムーに懐疑的だから、両人は水と油、タッグを組むことはあり得ない。武田は
大本内では尊敬を受けているが、大本の外での評はあまり芳しくない。古神道の大樹
武田は自分を王仁三郎の未完の革命の後継者、大樹に寄らない生崎は「日月神示」の
完成者と考えている。インサイドのてんしさまとアウトサイドのてんしさまがいる。
*大本教の憂鬱、日月神示のタブー
今春、2chの出口王仁三郎聖師の掲示板に、生崎の話題が上ると、馬鹿、いいかげん
など2,30個の中傷レスが連続でついた。それらは後に管理者に削除されたが、2chは
よほど悪質でない限り消されない。やたらとレスをつけるのは、人に読ませたくない
前レスを洪水のように後ろに流す常套手段だ。偶然かどうか、前にも掲示板に異常が
生じている。
無名の女性がなぜそんなに疎まれるのか。それはおそらく、「日月神示」に原因が
ある。日之出神で「日月」の完成者という生崎の考え方は、大本教と裏神業の優劣、
上下をクルリとひっくり返しかねない。
「日月神示」は元大本教徒の岡本天明が、大本の型が移ったとして下した神示だ。
勿論、大本教は認めてない。中矢によると、「日月神示」「竜宮神示」(これらは裏
神業)は、それぞれナオの「大本神諭」、王仁三郎の「霊界物語」の続編だ。しかし、
大本からは偽ブランドのように思われている。平たく言えば、「日月神示」は「大本
神諭」、「竜宮神示」は「霊界物語」のパチモンという見方をされている。パチモン
は言い過ぎにしても、裏神業に大したことはできないと見下されているのだ。
ところが、生崎の主張が正しいとすると、大本教は困ることがある。3つほどある。
まず一つは、大本が「日月」のサニワを間違えていたことになる。次に「日月」の地位
だ。「日月」はそのビリーバーの間でさえ、大本二大聖典よりは低い位置付けが通常
となっている。ところが、生崎の言うように、「日月」が大本預言最上格の日之出神
に対応した神示ならば、二大聖典よりも「日月」の方が上に来てしまう。この考えは
大本教にとって危険だ。三つ目は、神仕組みの型が裏神業に移っていたのは正しく、
ずっと前から大本にはなかったことになることだ。(裏神業の型も今は最終の仕組み
の地と預言されている美濃・尾張に移ったことになる)
さらに不吉な預言がある。王仁三郎の「霊界物語」アホウドリの預言だ。大本の外部
から美濃・尾張のまことの女子が現れると、大本教が傾く(ダメになる)という内容
がある。宗教を亡ぼすという考え方から教団なし、売れてないのに9年も書いている異質
な美濃の女預言者の出現を、大本はどう見るのか。
再び生崎について書く気はなかったが、以前書いた記事が広まるとともに少々誤解
を生んでいる。生崎の一厘は、原光表に基づいた原光説である。詳細は造語や専門
用語に埋まる「原光論」にあるが、自費出版で書店流通していない。難解なものは売れ
ないというもっともな理由で出版社がつかないそうだ。岩戸から出ようとして出られ
ない、難儀しているアマテラスだ。既に噂を聞きつけ、戸を閉じるに押す勢力に囲まれ
ているが、果たして岩戸は開くのか。(敬称略)
参考資料
アレイスター・クロウリー
「法の書」(島弘之・植松靖夫訳、江口之隆・亀井勝行解説、国書刊行会)
http://www7.ocn.ne.jp/~elfindog/Crowley.htm
生崎晶子
「111の書」(斎会)
http://www.asyura2.com/0502/lunchbreak5/msg/926.html
http://www.asyura2.com/0411/idletalk12/msg/287.html
その他
「ひふみ神示」(岡本天明著、コスモテン・パブリケーション)