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(回答先: 何をなすべきか? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 11 月 27 日 08:55:29)
投資した資金が利益を生まない社会を資本主義は望むだろうか?自己資本内運用が預金内運用を努めることで、実体の伴った紙幣増刷(供給量)を維持してきたが、資本拡大主義(インフレ経済思想)が幻想だと理解された後では、民間の投資(借入れ)が増えるはずがなく、投資=預金として顕される銀行の自己資本(国民預金)がジリ貧状態に陥っているのだ。この理由に資産を安値でもいいから売り払って現金に換えたい資本家の思惑がある。ここで投資した資金(借り入れて資産を購入した)が損を生んでいることになり、ゼロ成長どころか、資産と負債のバランスは明らかにマイナス成長と言わざる負えない。デフレ社会ではこのようなバランスシート不況が発生する。負債の部の買掛金が膨張し、資産の部に引当金を埋め込むことでバランスシートが整う。
どの企業もインフレ利益のツケを支払わされていることになる。企業主から安く仕入れた資産を金融が高値で買い入れることにより、インフレが発生する。
額面は仮定だが、100億の資産を120億で売却することにより、利益を得ていたのがバブル期の日本の姿なのだ。そして、それらは買掛金として、莫大に得たであろうインフレ利益のツケを今、支払わされているのだ。資産を高値で買い入れることにより、買掛金は膨張し、資産を安く売却することにより、買掛金を補う引当金が必要だったというわけだ。
買掛金(企業負債)を減らす努力をしているのが緊迫財政社会であり、買掛金に対する売掛金を多く持つ金融の自己資本が減り続けているのだ。
日銀券が借用書と交換される紙幣である限り、高値で買い続け、売り続ける社会は幻想に近い。このルールに反して安く資産を買い入れるとデフレが発生し、投資欲が薄れ、預金が減るという図式であり、買掛金を膨張させ、銀行の売掛金を膨張させるだけの経済はイカサマとしか言い様がない。
そして、物価上昇理由によって、金利高で、インフレで得た利益は金融ががっさらっていくのだ。誰がための経済なのか、、。