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RCCとは不良債権の整理回収機構の事で経営破綻した住専と金融機構の不良債権を取り立てる『国策会社』で、その株は預金保険機構が持っているらしい。
RCCには大義名分があり「不良債権処理にともなう国民負担を軽減する」と言う事らしい。
しかし、実際には零細企業などから厳しい取り立てを行っている事が多いらしい。前に「貸し剥がし」について議論考察した事もあるが、潰れた金融機関から融資を得るために一般組合員に名前を貸したと言う理由から容赦ない取り立てを行ったりしている場合も多いようである。
で、RCCは破綻した住専の約6兆5千億を約4兆6千億円で買い取って回収をして「国民に2次負担をかけない」としていたらしいが、思ったほど回収は進まず、RCC自体も赤字で100円稼ぐのに351円かかっているという状態らしい。「5年期限」は「期限無制限」になり、顧問弁護士らの時給は2万円と言う事である。
詳しい事は「追跡!平成日本 タブー大全U」(宝島社)を購入して読んでいただきたい。
ここで、問題なのは、これが日本の政治家の判断の限度であり、政治家の判断の実力なのだという事である。
「自己責任」と言う事で「弱い物虐めをしている」のがその実体であり、問題は全く改善せず、むしろ悪化の一途を辿り、財政赤字は減らずに増え続け、自殺・過労死・労働拒否者は増え続け、ホリエモンのような「金だけに生きる倫理観の欠如した狡猾な者の努力ばかりが報われ」、額に汗して賢明に努力する人はいつまで経っても報われない「格差社会」になり、将来展望はなく、明るい未来も彷彿できず、絶望と将来不安のみを抱いて苦しみ抜いていくような社会にしているのが「今の日本の政治」だろうと思う。
方向が真逆なのだろうと思う。しかし、それは「国民側にも問題はある」
「税金は一円たりとも納めたくない」と国民が考える限りは「日本の方向は変わらない」のだろうと思う。
「他人の暮らしを悪くする」と言う事は、引きずられて「自分の暮らしも悪化する」と言う事が分からない人が多すぎるのである。
みんなで協力して「みんなで幸福になる」という方向で考えていかないと「少子高齢化は加速する」「自然環境も悪化する」「自分を陥れようと言う他人も増える」のである。
将来不安が解消すれば「景気は回復し、税収も増え、共働きは減り、余裕が出来れば子育てする人も増える」だろう。
「振り込め詐欺」という犯罪の増加は「倫理観の欠如と知恵が全て」という思想の蔓延を意味しているのだろうと思う。株転がしだけで「巨万の富を得られる」というような博打社会を否定して、真に社会に貢献する労働をした者が「確率的に一番報われると思われるような社会」を模索していかないと、日本に未来はないだろうと思う。