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(回答先: 句読点抜きもなかなかよいですね。 投稿者 膝枕 日時 2005 年 11 月 22 日 13:16:35)
『方丈記』
行く河のながれは絶えずしてしかももとの水にあらずよどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまることなし
行く河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまることなし。
上のほうが流れていますね。下のは説明文に近い感じがする(ような気がしませんか)。
数学でカッコ(){}などを使った式の方がわかりやすくなったりする、そういう役割があるんでしょう。だから説明をするような場合には句読点は使った方がいいと。使わなくても説明はできるけど。
おぼろげですが、江戸時代か明治初期の文章で読点(、)なしで句点(。)ばかりのがあったような。われわれが今読点を使うところも句点を使う。今の句読点は明治になってから一般的になったらしくて、英文などのコンマやピリオドの影響だろうということです。
谷崎潤一郎の『春琴抄』には読点を使ってないところがかなりあったと思います。もちろん読んでいて何の不自由も感じません。薄い文庫本ですが
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101005044/249-4267559-4129969
小生は昔から論理的に考えるのが苦手なんでその対策として思いついたんですがもし読点を使わずに文章を書くようにすれば少し入りくんだことを書く場合でも読んでそのまま相手の頭にスイスイとはいって行くためにはすじ道だって書かざるを得ずしたがって論理的に考えるための訓練になるのではないかと思ってしばらく続けていたところが相手にはわからん文章ばかりになったらしくて怒られるわ笑われるわと本人には実にわかりやすい結果となって、あきらめました。なさけない。
なお、わかりにくい(文脈をたどりにくい)文章を書く人は要するに頭の中で整理されていない、つまりよくわかってない、という話です。特に小生以外の誰のことと言ってるわけではありませんが(笑)