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(回答先: ケインズを破棄し、「奴ら」と手を切ろう 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 10 月 30 日 12:51:51)
>ODA ウォッチャーズさん どうもです。
ODA ウォッチャーズさんは自分が阿修羅の代表的論客の一人であるという認識が足りないのではないでしょうか?
初っ端の
【ケインズの乗数理論を疑おう。それは、検証されたか。】
はご意見として適切です。全ての常識は「疑い、検証すべき」です。しかし、この時点で表題の【ケインズを破棄し〜】と矛盾しています。仮に矛盾していないとすれば、以下の文章は「検証しか結果、ケインズ理論が『役に立たない論証』がなければなりません。
しかし、後に続くのは
【ケインズ理論こそ、大きな政府の便法となり、庶民虐めの理論だったと悟ろう。
ケインズの書物に溺れて、勝手な小理屈を捏ねる学者や理屈家は、安易な傍観者達だ。庶民の敵だ。】
です。これは是非は別にして「個人の主観」でしかありません。どう好意的に見てもアジ演説の類でしょう。
【唯物史観とケインズ理論が、結託して、大きな政府を擁護し、消費税を10%、15%と増加しようとしている。】
の部分は「小泉政権後に予想される増税の反対」という現実と「日本は世界一小さな政府」であるという事実に反する事をミックスする事により、「大きな政府=悪」というイメージの誤解を与えます。
【有効需要仮説を捨てよう。】は疑おうとすべきです。
【御札の増刷に異議を唱えよう。
目先の嘘に騙されるな。
御札を増刷すれば、その価値は下がる。】
はK的には正しい気もしますが、異議を唱えても何も変わらない事も事実でしょう。最低でも「論証しなければ」価値のある意見にはなり得ません。
以下、色々と続くわけですがKの主観で「一つの考え方」と評価できるのは
【生活の現場での、常識を重視しよう。】
くらいです。
【「政府の干渉を排除する。」】
と
【「ルールの保証としての、透明性、外部監視機構の整備」】
については内部矛盾でしょう。ルールの保証とか設定には政府の干渉が必要で、その監査も政府の干渉になります。現在「立法・司法・行政」は政府にしか権限がありません。
【福祉・失業政策は、直接的個人給付に切り替えるべきだ。】
については方法論と財源問題があります。細かい個人サービスをするには「大きな政府」が必要になります。そうしなければ「民間福祉施設に補助金」という方法論になるでしょう。
後は考察の価値もないような「主観の主張」と思われます。
で、一番の問題は
【ケインズ政策こそ、「悪」の所業である。】の結論部でしょうが、【疑おう】から何の検証も論証も無く、アジ演説のような「主観の主張」の後、【悪】認定になっている気がします。
これはKの考えですが、政策(方法論)には「使える、使えない」の区別はありますが「善悪」は無いと思います。しかし、それも「屁理屈」でしょう。今回は「ケインズを支持する者」を悪認定しているとしましょう。
でも、今回の選挙では是非はともかく、ケインズ支持派が「抵抗勢力とされ敗北した」と見る人が多いと思います。
KはODA ウォッチャーズさんが「勝ち馬に乗って」適当な事を書いているとは思いませんが、そうすると「何が主張したいのかも分からない」と言う事にもなります。
そもそも、ケインズ政策は「失敗した政策だった」と言うのが現在の流れです。ただし、これは結果論であり、使用法が間違ったのかもしれませんし、修正次第では有効と言う可能性もあるので「役に立たない誤った理論」と決め付けるのは早計との見方もあります。
その辺を全く考察も論証もせずに「駄目だったから悪認定」というのがデジタル思考の二原論であり、世の中を悪くする考え方なのだろうと思います。
そのような考え方が「味方で無い奴は即敵」という短絡的な考え方に「争いを生む」のですから、ODA ウォッチャーズさんの主張は「悪」の主張なのです。