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□【SUNDAYウォッチ】ホリエ、アネハ、竹島…… [JANJAN]
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【SUNDAYウォッチ】ホリエ、アネハ、竹島…… 2006/05/01
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ホリエが出たら、アネハが入った。小泉政権誕生から5年が経った。竹島問題では盧武鉉大統領から「果たし状」を突きつけられた・・・先週のテレビニュースは賑やかだった。「日曜ニュース特集」はそれを反映した。
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■報道2001(フジテレビ)
●難問山積の対アジア外交、対米外交
ゲスト:山崎拓・前副総裁 /黒田勝弘・産経新聞ソウル支局長/ヤン・ギム韓国大統領諮問委員会委員長
先ず、竹島問題をめぐって日本との対決的な姿勢を明確にした、盧武鉉大統領の特別談話を取り上げた。挑発的な内容だが、ヤン氏によれば、靖国参拝や教科書問題も背景にあるという。
山崎氏が「談話の領域を超えている」と応酬した。ヤン氏は「1905年に日本はドクト(日本名・竹島)を編入した。植民地支配の出発点だ。(竹島は)内政問題ではない」と切り替えした。
産経新聞終身ソウル支局長の黒田氏は、以下のように分析する―大統領は若い世代のナショナリズムを背景にものを言う(この世代の支持で当選した)。小泉退陣の前に実績を残しておきたい(このため対決姿勢を見せている)。
司会者が、なぜ国際司法裁判所に持ち込まないのかを、尋ねた。ヤン氏はきっぱりと次のように答えた―紛争の種にはならない。もともと韓国の領土なので、裁判所に持っていく必要がない。(竹島は)固有の領土。
この背景も黒田氏が解説した―日韓国交正常化の時、竹島問題を棚上げした。韓国側には裁判で負けるかもしれないという一抹の不安がある。だからといって仮に裁判で負けたとしても返さないだろう。
「新しい歴史教科書」を支持する番組だけあって、(良し悪しはともかく)主張は明快だった。
●後半は片山虎之助・自民党参院幹事長と渡部恒三・民主党国対委員長が、「ポスト小泉」を語り合った。
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番組評価
ゲスト:★★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●拉致問題、横田早紀江さんが米大統領と面会
ブッシュ大統領の発言をしっかり実音で伝えた。大統領の胸には「ブルーリボン」が。02年、脱北したキム・ハンミちゃん一家も同席した。
レギュラーコメンテーターの岸井毎日新聞編集委員によれば、面会実現には、シーファー駐日大使が動いた。安倍官房長官のスジだったという。
●堀江被告保釈
レギュラー評論家陣のコメントは極めて常識的だった―マスコミがこうやって取り上げると、また同じことを繰り返す。いくら規制緩和だからと言って、ルール違反しての勝ち逃げはしてはならない(幸田真音・金融ジャ−ナリスト)。
粉飾はグレーゾーンじゃない。あるかないかだ。(マスコミは)ヘリまで動員してまるでトリックスター扱い。(堀江被告は)経営者として責任を取らなければならない(寺島実朗・日本総研理事長)。
●衆院千葉7区補選で民主勝つ
政治評論家の田中秀征氏のコメントが鋭かった―
自民から民主でなく、小泉票が小沢票に行った。改革のバトンを小沢に渡せという声だ。ポスト小泉は小沢だ。自民党の党内問題ではない。
●米軍再編に3兆円
金融ジャ−ナリストの幸田真音氏が「日本は赤字の米国国債を買ってあげて、このうえさらに・・・」とコメントした。
ポチとしてシッポを振る一方で、貢ぐ。日本てホントに何なんだろう、と思わずにはいられなくなる。
●この後、スポーツご意見番。
「日本政治に喝!」大沢親分の声が聞こえるようだった。
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番組評価
ゲスト:★★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●ゴールデンウィーク始まる〜成田空港から中継〜
●相次ぐ少年犯罪
●JR山手線ストップ
●堀江被告保釈
●横田早紀江さん、米大統領に面会
この後、江川のスポーツコーナー
●今週の徳光語録
横田早紀江さんの清楚な服装に触れ「横田さんは身だしなみが素晴らしいですね。これがブッシュ大統領を動かした」
筆者(竹谷)はユーモア精神に欠けるのかもしれないが、これほどまでに能天気なMC(メインキャスター)に公共の電波を使わせてよいのだろうか?
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■日曜討論(NHK)
●小泉政権5年を問う
ゲスト:福田康夫・元官房長官
3年間にわたって政権の要をつとめた福田氏が、小泉政治を語った。福田氏の話は以下(要約)―
支持率が高いのは次から次へと政策をこなしていったから。ワンワードポリティクスで人の心に響いたのは卓越した才能。かつては行政官(官僚)にオンブされていたが、政治家が主導する政治になった(自民党は完全にぶっ壊れたか、と問われて)。財政赤字が大きいなか、財政出動による公共工事はできなかった。
(靖国参拝は)過去の問題を掘り起こしてしまう。議論は尽きない。後の政権運営に影響があるかもしれないと考えたので、慎重に扱った。
【電視解剖】
今、最大の関心事はポスト小泉だ。福田さんに期待するという数字が高くなっていますが、と司会者が水を向けた。福田氏は「マスコミが作ったフィクションですよ。野心もない」と軽くいなした。
司会者がなおも、ポスト小泉が出揃ってきましたが、と追いかけたが、「こういう番組に出ると良くないんですよ。国会会期中ですからね」と交わした。
恬淡としたコメントに終始する福田氏だったが、顔の色艶・張り、目にこもる力は、(総理の座を)「狙っている」と察するに十分だった。ここら辺がテレビの力だ。活字メディアだとこうはいかない。
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●谷垣禎一・財務大臣に聞く
(小泉政権の)5年間で「暮らし向きはどうなった」かを問うた朝日新聞の世論調査によると、「悪くなった=42%」「良くなった=18%」。この数字をひきあいに、格差問題に迫った。
レギュラーコメンテーターの財部誠一氏(経済ジャーナリスト)が、「大企業のない地方は救いようがないくらい景気が悪い。今、最も深刻な問題は地方と都市の格差だ」と述べ、改善策はあるのかを大臣に問うた。
谷垣大臣は「フェアで透明で絆の信頼がある社会にしなければならない」と持論の保守政治論を述べ「金をどんどん地方に流し込める時代ではなくなった」と説明した。
格差社会の問題は数字の読み方で「ああでもない。こうでもない」となるので、視聴者は釈然としない。
さすがは攻めの『サンプロ』『財部』を感じさせたのは、消費税についての議論だった。消費税をあげるには「どこまで無駄を省くか。国の資産を整理できるか」と谷垣大臣自らが切り出した(墓穴を掘った)。
財部氏がすかさず突っ込んだ。「本当に財務官僚が財政再建を考えてるんだったら、財務省の土地を売って下さい。高みに立って正論をぶったところで国民は納得しませんよ」
谷垣大臣は、とかく財務官僚の言いなりになっていると批判がある。ここを突かれると弱い。「都市計画区域で景観が・・・」などと逃げた。
●続いて竹中総務相に聞いた。
焦点はNHK改革。新聞報道にあったような支払い義務化は「まだ決めていない」と答えた。
改革の中心は経営委員会だという。NHKの経営委員会は全員非常勤。こんな企業はないのでこれを常勤化することも考えている、と竹中大臣は力を込めた。
「料金下げるか?チャンネル数減らすか?」と田原がたたみかけたが、竹中大臣は明確な答弁を避けた。
「放送・通信の改革」は両者の垣根となる法律を改正すること、と強調した。
●この後、耐震偽装問題の映像リポート
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
(竹谷昇)