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2003年大晦日の格闘技イベント「イノキボンバエ(猪木祭)」に出場したエメリヤーエンコ・ヒョードルの引き抜きをめぐり、山口組系暴力団S氏らが主催元「ケイ・コンフィデンス」の川又誠也社長を脅迫した容疑で逮捕。一時は東京湾の底とも囁かれた川又は、身の危険を感じて未だ海外暮らし。「週刊現代」で衝撃の告白をする。「日本に帰ったら私は殺される」
2003年末、日本テレビが「イノキボンバイエ」、TBSが「K-1ダイナマイト」、フジテレビが「PRIDE男祭り」を放映し、NHKの「紅白歌合戦」に対抗すべき格闘技界の“電波ジャック”となった。視聴率は、「ボブ・サップ vs 曙」のメインカードを掲げたK-1が19.5%で大勝利。猪木祭は5.1%の大惨敗に終わる。
当初はK-1を窓口としたTBSの猪木祭に一本化されていたが、K-1主宰の石井和義が脱税で逮捕され、ボス不在のK-1利権に裏の仕切りモノが入り乱れたのである。石井が逮捕される1ヵ月前には、PRIDEを運営するDSE(ドリームステージエンターテインメント)の社長だった森下直人が亡くなる事件が起きていた。
石井が収監中、川又はK-1の谷川貞治プロデューサーら作家集団「ローデス」に対抗、K-1のNo.2だった今井賢一と結託し、ケイ・コンフィデンスを設立。K-1からミルコ・クロコップを引き抜き、石井が保釈される直前にPRIDEと共同開催することに合意。彼らの動きについて、石井は後に月刊誌「文藝春秋」でこう語っている。「いったん引き下がって、様子を見ることにしました。すると、今度は向こう側で仲間割れがはじまったのです」
PRIDEはヤクザだらけ
案の定、川又は3年8億円で日本テレビと契約し、これにPRIDE側が反対した。それも、アントニオ猪木の“後見人”でケイダッシュの川村龍夫会長による意向が働き、これでは日テレが放映した川村プロデュース「LEGEND」の再現となってしまう。こうなると、“PRIDEの怪人”こと百瀬博教の顔が立たない。そこで、ミルコに出場を辞退させると、今度はPRIDE王者のヒョードルを引き抜いてきたのである。
これに激怒したDSEの榊原信行社長は、暴力団を引き連れて川又を脅迫。元暴力団にしてK-1の“暴力団対策要員”として雇われた川又だが、業界ではPRIDEの“経営母体”で知られる山口組系幹部やPRIDEの実質的オーナーとされる企業舎弟のI氏には降参。「PRIDEは実質ウチがやってるんや。ワシらが表に出ると不都合があるから、榊原に任せてるんや。それを何や!選手を横取りしやがって」
その日、川又は記者会見に1時間遅れ。そこに猪木の姿はなく、なんでも「アマゾネスのような女に監禁された」という。一説には、“PRIDEの女帝”と呼ばれる内田統子ではないかと言われ、「LEGEND」に出場させたPRIDEのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを猪木祭でも引き抜こうとしていた。それも、彼女の背後には川村会長がいるからである。
川又が批判していた「PRIDEはヤクザだらけ」のごとく、年が明けても暴力団の脅迫は止まらない。川又は前述のS氏ら暴力団に「2億円払え!」などと脅迫される。結局、逮捕されたS氏らは処分保留で釈放となり、逮捕されるはずだったI氏には海外へ逃げられてしまった。「I氏や榊原社長に捜査が伸びないのは納得いきません。自分たちは手を汚さず、すべてを私に押しつけて紳士面するテレビ局も許せない」(川又)
http://www.mp3-hollywood.com/showbiz/2006/battle.shtml
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■週刊現代で川又誠矢氏が語った「K-1」「PRIDE」の暗闇と映画「風のファイター」について
http://wildoldboy.cocolog-nifty.com/wild_old_boy/2006/04/k1pride_a26b.html