★阿修羅♪ > マスコミ批評2 > 905.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□「NHK再編」の理想的な姿はこれだ/俵孝太郎|ゲンダイ
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=25708
【俵孝太郎の辻斬り説法】
2006年4月6日掲載
「NHK再編」の理想的な姿はこれだ
NHKの再編論議が本格化してきた。組織再編・制度再編だけでなく番組編成の再編にも及んでいるのは、これらが一体不可分の関係にあるのだから、当然のことだ。
全面デジタル化を前提にいまの総合放送を衛星第1チャンネルのスタイルに変え、毎正時に10分のニュースを常設し、その間を世界主要国のニュースや内外のドキュメンタリーで埋めるべきだ。もちろん編成には機動性を持たせ、大災害や内外の大事件、国会の重要論戦や国政選挙などには適切に対応する。市況を含む経済ニュースや、夜のスポーツニュースも欠かせない。
現行の教育テレビは、朝や深夜は語学中心、午前から午後にかけては学科中心、夕方から夜はホームマネジメントや健康番組を中心に、精選・再編する。この2つは無料でいい。仮にも公共放送を名乗る以上、公共的役割を果たすのは当然だからだ。
一方、衛星第1チャンネルはスポーツや音楽・演劇のライブ専門、第2チャンネルはドラマや歌謡など娯楽専門にし、チャンネルごとに一括契約するか、見た番組に応じて積算課金するか、視聴者が選択できる有料制にする。プロスポーツはもちろん高校野球や、多額の制作費が飛ぶ黄白ブタ合戦、もとい紅白歌合戦や、大河ドラマ・韓流ドラマなどは、目いっぱい高く取ればいい。そうすれば「国民的関心事」か、タダだから見るヒマ潰しか、真価がわかるだろう。
それでNHKの経営が成り立たなければ、身の丈に合わせて大リストラをするしかない。そのうえで、公共性を確保するために一般チャンネルに視聴料制度を復活させるのなら、やむをえない。しかしそうした抜本的な改革なしに、まず視聴料制度ありき、という考え方では、まったく問題にならない。【俵孝太郎】