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【SUNDAYウォッチ】民主党代表選挙|JANJAN
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投稿者 white 日時 2006 年 4 月 10 日 12:23:52: QYBiAyr6jr5Ac
 

□【SUNDAYウォッチ】民主党代表選挙|JANJAN

 http://www.janjan.jp/media/0604/0604090149/1.php?PHPSESSID=2e668180f9c871ce3ae09b1231373197

【SUNDAYウォッチ】民主党代表選挙 2006/04/10
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 先週のテレビ報道は「民主党代表選挙」一色と言ってよいほどだった。「日曜ニュース特集」はタッチの違いこそあれ各局とも「小沢新代表特集」を組んだ。「ご祝儀」かもしれないが過大評価のきらいもあった。

■報道2001(フジテレビ)
●民主党新代表に小沢氏

小沢一郎・民主党代表 /田勢康弘・政治コラムニスト

 政権交代に向けて狼煙(のろし)をあげた―番組はこんなナレーションで始まった。

 冒頭に小沢氏が自民党幹事長だった頃の92年に「報道2001」に出演した懐かしのVTRを蔵出しした。VTRには代表就任演説ですっかり有名になった“We must change to remain the same”の一説をぶつ14年前の小沢さんがいた。いずれのメディアも注目する「ほんとうに小沢さんは変わるのか」をこの番組でも強調するねらいだったのだろう。小沢さんが自民党時代から「変わらなければならない〜We must change…」のせりふを使っていたことは、JanJan『国会Now』(8日付)でも浜田記者が指摘しているが、「物的証拠」としての映像が紹介されると、別の説得力を持つ。

 政治コラムニストの田勢康弘氏は「30余年間(小沢氏を)見てきているが、変わり過ぎに驚いている」と話す。

 注目された人事が旧体制と変わらなかったことについて司会者から問われた。小沢氏は、国会会期中であることを最大の理由にあげ、9月以降変えることもある、と答えた。

 党首が変わり過ぎではないか、との問いには―
 「大人の知恵がない。民主党は寄り合い所帯といわれるが、自民党はもっとバラバラ。だが権力を離さないということで一致している」と答えた。自民党の権力中枢にいた小沢氏ならではのコメントだった。 

 小沢氏のコメントを引き取るかっこうで田勢氏が続けた―「有権者がどう見ているのか。民主党には罪の自覚がない。小泉さんに肩を叩かれている(前原)党首の姿、議場で(永田前議員が武部・自民党幹事長に)謝りに行く姿などは映像が全部撮られている。民主党に入れた有権者はつらいですよ」

 民主党にはつれないこの番組の性格がそこはかとなく伺えた、ゲストコメントだった。

●続いて上海日本領事館員の自殺事件をめぐって「日本の情報戦略」のあるべき姿を探った。ゲスト:石破茂・元防衛庁長官、元警察庁警備局長の三島健二郎氏など。

―――
番組評価
ゲスト:★★★ 
MC回し:★★
映像と演出:★★★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●民主党新代表に小沢氏

 「サンデーモーニング」の定型で映像から入った。
映像は(1)代表選挙戦、小沢・菅両陣営の戦いをカメラが追った。(2)小沢氏に決定(3)自民党の反応…と時系列に組み立てたものだった。

【電視解剖】
「変わらなければならない」と決意表明する小沢氏だったが、カメラは見逃さなかった。代表に選ばれた直後の記者会見で小沢氏は「他に質問はありませんか、なければこれで」と言い、鳩山、菅両氏を残したまま会見場を後にするのだった。格の違いを見せつけたいのだろう。残された二人の所在なさは今後の民主党を暗示するようだった。

 レギュラー評論家陣のコメントで光ったのは、政治評論家・田中秀征氏の言葉だった―「小沢らしさを失わないでほしい」「選挙で小沢らしさが出る。旗色を鮮明にするはずだ。鮮明にすればするほど民主党は壊れる」「民主党を壊すくらいでなきゃ、自民党は壊せない」。秀征氏は細川内閣で小沢氏率いる新生党と連立を組んだ「さきがけ」の幹事長だった。小沢氏の長所も短所も間近で見た人のコメントはさすがに説得力がある。こうしたコメンテーターをレギュラーに置いているのも「サンデーモーニング」の強みだ。

―――
番組評価
ゲスト:★★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
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■日曜討論(NHK)
●民主党新代表に小沢氏
 「(自民党を)一度は壊した実績を持つ小沢さんが民主党の新代表に選ばれました」。およそNHKらしからぬ司会者のオープニングコメントだった。筆者は少しだが期待した。「意外な話が出てくるかな」と。

 だが始まってみれば、打ち合わせどおりの一問一答だった。執行部人事、メール問題、小泉改革、格差社会などについて淡々とした受け答えが続いた。
ただ靖国神社参拝をめぐる見解は、老練さと剛直さが伺えた。小沢氏は―「53年までは天皇陛下もお参りしていた。A級戦犯と呼ばれる人たちは戦争で死んだのではない。東条英機を祀りたければ『東条神社』でも何でも作ったらいい」と分祀が望ましいとの見解を示した。アジアとの要らぬ摩擦を起こしている小泉首相の靖国参拝と明らかに一線を画している。それでいて「首相も天皇陛下も、アジアの国にとやかく言われないようにして参拝できるようにする」と持ち前の剛直さをみせた。

●この後、麻生外相に対アジア・対米外交、在日米軍再編などを聞いた。

―――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●民主党新代表に小沢氏

 オープニングは90年代初めのVTR。小沢氏も田原も若い。

 「真打が登場した。民主党のなかで小沢さんだけが自民党から政権を奪い取った」―マスコミ嫌いの小沢氏を気持ち良くしゃべらせるために田原はのっけからくすぐった。

 小沢氏の「変わる宣言」に田原は「小沢さんの魅力がなくなる。変わってもらっちゃ困る」と挑発した。当の小沢氏は「『俺が俺が』の時代ではない」と交わした。

 焦点は小泉改革と小沢改革との違いだった。小沢氏の主張の要点は―
(1)道路公団改革に象徴されるように、官僚の言いなり。道路はすべて作ることになった。霞ヶ関改革は、「ただ公務員の数を減らせ。給料下げろ」ではない。キャリアは能力主義にし、国家ビジョンに立った使命感を持ってもらう。

(2)弱肉強食にならないように終身雇用、年功序列賃金があり、それが日本のセーフティーネットだった。民間のキャリアにあたる総合職は能力主義にし、他は終身雇用、年功序列賃金を残すべきだ。

【電視解剖】
 この番組を長く見てきたが、大概の政治家は田原の誘導尋問、挑発に乗る。あるいは前原・前民主党代表のようにキレる。だが、小沢氏はNHKであろうが、フジであろうが一向にぶれずに持論を展開する。かと言って、先週本欄で指摘した安倍官房長官のような「教科書丸暗記」でもない。マスコミが大きく取り上げるだけあってやはり「大物」なのだろう。イラ立つことの多いレギュラーコメンテーター陣がいつになく穏やかだった。

●この後、北側国土交通相をゲストに「耐震偽装問題」。

―――
番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)

 オープニング映像で民主党代表選にごく簡単に触れた。1分あるかないか程度。

●事実上のトップ項目は、ナンバーワンホストが4000万円の脱税 
●シンガポール空手一家、秘伝書求め日本へ
●韓国人武装スリ集団
―以上をミニ特集で
この後本日のメインイベント
●民主党新代表に小沢氏
 角福時代からの小泉、小沢両氏を映像で振り返った。
 映像は―
 衆院初当選も小沢氏の方が早く、主流派にいて権勢をほしいままにしていた。対する小泉氏は非主流派で単なる変わり者に過ぎなかった。ところが10余年が経ち、傾勢は逆転。民主党代表選の最中に、小泉さんはスケートの荒川選手とオペラ観賞を楽しむ。代表選に勝利した小沢さんが「自分は変わる」と言ったことにも「人間そう簡単に変わるもんじゃないですからねフフフ」と余裕を見せた。

 「政治はドラマだ」ということをオッチャン・オバチャンでもわかるように、単純化して面白おかしく見せた。この番組のポリシーとして評価できる。

【電視解剖】
 番組のオープニング。スタジオに降りるやMC(メインキャスター)徳光が「散る桜、咲いた桜も散る桜」「さて小沢さんどうなりますか?」と一句交えた。
能天気というか、徳サンの関心事は一にジャイアンツなのだろう。ON全盛時代にはジャインアンツが勝てば、品物を安くする八百屋のオヤジがいたりした。最大野党である民主党の危機は、日本政治の危機であるなどという考えは、徳サンの頭の中にはひとかけらもないのだろう。

 時代はすでにジャイアンツではない。テレビのスポーツ番組もジャイアンツ全盛時代は終わった。時代が読めていない徳さん。凋落しつつある日テレを暗示するようなオープニングのコメントだった。

―――
番組評価
ゲスト:★
MC回し:★★
映像と演出:★★★
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【総論・小沢報道】

 小沢氏の登場で久々に永田町は活気づいた。メディアもそれに飛びつき煽った。「関口宏のサンデーモーニング」(TBS)で大宅映子氏は「民主党は騎馬戦にたとえれば土台がペシャンコ」と指摘した。前原・前代表にしてからが、小沢氏が自民党を割って出た93年の総選挙で初当選している、若い政治家だ。民主党の若手の多くは小沢氏の何たるやをどこまで知っているのだろうか。危うさは否めない。

 小沢氏は小泉政権の対米追従を批判する。湾岸戦争(91年)の際、米国に1億ドルの資金援助をしたのは、時の自民党幹事長だった小沢さんだ。勤労者一人あたり1万円の負担だった。

 自衛隊初の海外派遣となった「カンボジアPKO」を決めたのも小沢さんだった。国論を二分するほどの反対を剛腕で押し切ったのだった。メディアもこのあたりの「影の部分」も踏まえて報道してほしい。

(竹谷昇)

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