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2006-04-07
テレビ報道の不毛
http://mickey-mo.mo-blog.jp/nutrocker/
民主党の新代表に大方の予想通り小沢が選ばれた。今日の読売新聞に自民党が、この民主党の代表選びに危機感を強めているとの記事があった。理由は、4点セットよりインチキメールで総攻撃してくれたテレビが、打って変わって小沢vs菅を大々的に取り上げているからだ。こういった報道に、政権党である自民党が埋没してしまうということのようだ。
政治がテレビを利用して、テレビが作りだす政治的ムードをよく知っているのは、他ならぬ自民党なのだ。911総選挙を演出し高視聴率を稼いだコイズミ自民党は、すっかりテレビの魔力に魅せられて、自分たちの意のままにできないと、おもしろくないのだろう。
窮地に追い込まれつつあったコイズミ自民党は、永田インチキメールで立場を逆転させてしまった。これに積極的に荷担したのが、他ならぬテレビといってもいいだろう。永田や民主党を追及するのは当然としても、どうしてそれで4点セットが消えてしまうのか。民主党の調査報告書では何も解明されないと批判するが、ならば自分たちの足でとことん調べ、ことの真相を明らかにするのがジャーナリズムの使命でもあるだろう。
今日一斉に報道されているアメリカからのニュースに、CIAのイラクに関する機密情報がリークされた事件で、リビー前首席副大統領補佐官が、ブッシュ米大統領から情報漏洩の許可を得ていたと、供述していたことが明らかになったというものがある。イラク攻撃の正当性としての大量破壊兵器の存在自体がインチキで、そのことの根拠になる事実をニューヨークタイムズ紙に投稿した外交官の夫人がCIAであると暴露された。(以前このブログでも詳しく記している/05/11/7)
この事件は、ブッシュのイラク攻撃が如何にインチキな理由付けで行われたか、満天下に知らしめるものである。どうして日本のテレビが、永田インチキメール事件より遙かに大きく重いこの国際的ペテン劇を追及しないのか不思議である。イラクで多くの人たちが犠牲になり、日本はそれを補完するために自衛隊と多額な税金を投入しているのだ。
コイズミが正当性として主張していたものが崩れているのに、あまりにも寛大なマスメディアには呆れてしまう。ブッシュのペテンに載せられたコイズミより、西沢某のペテンに載せられた永田を追及する方が国民の利益に適っているということなのか。
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