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□[ワンセグ発信!]新タワー建設で携帯受信サポート/毎日新聞
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1817862/detail?rd
[ワンセグ発信!]新タワー建設で携帯受信サポート
携帯電話など移動体向けの地上デジタル放送「ワンセグ」の本放送が1日、始まった。この受信範囲を広げるために建てられるのが、新東京タワーだ。誘致合戦の末、建設地は3月31日、東京都墨田区に決まった。新タワー建設で、首都圏のテレビに何が起きるのか。【中村美奈子】
ワンセグとは、携帯電話やカーナビなど移動体向けのテレビ放送。アナログと違い画像がちらつかず鮮明なうえ、データ放送からインターネットにつなげば、番組で紹介された店や使われた商品情報などが引き出せる。地上デジタル放送(地デジ)の目玉サービスだ。受信できる携帯電話の新機種やノートパソコンも次々発売されている。
当面、電波は東京タワー(港区)の高さ260メートル地点から発信されるが、専門家によると、この高さでは、ワンセグの受信エリアは半径30〜50キロ圏内に限られるという=図参照。このため、2011年から新しい発信地になるのが、高さ約610メートルの「すみだタワー」(仮称)だ。電波は光と似た性質があり、高い所から発射されるほど遠くまで飛ぶうえ、ビル陰などで受信できないエリアも小さくなる。
それでも携帯電話のテレビでは「半径70〜80キロが限界だろう」と専門家はみる。アンテナもチューナーも小さく、固定テレビより強い電波が必要だからだ。放送事業者は今後、専用の電柱にアンテナを建ててミニ中継局とする「ギャップフィラー」という方法などで、アナログ放送終了の11年までには、ワンセグも関東全域で視聴できるようにする方針という。
◇新タワー建設で固定テレビに影響も
電波の発信場所が新タワーに変わると、固定テレビにも影響が出る。
一つは、アンテナの方向の問題だ。地デジ用のUHFアンテナは、新タワー完成まで東京タワーに向けられるが、完成後は、都内を中心に方向を変えなければならない世帯が出る。工事の要望が一時期に集中すると、業者が対応できない恐れもある。
ビル陰による難視聴地域も変わるが、デジタル波の特性とタワーが高くなることで、放送事業者は「新たなビル陰は数千世帯」とみている。
もう一つは、デジタル放送特有の「SFN混信」という現象だ。地デジはタワーと中継局が同一周波数の電波を発信するため、場所によっては、同じ電波が時間差で届き、この差が一定程度を超えると、全く映らなくなるのだ。
NHKと在京キー局5社でつくる「新タワー推進プロジェクト」が行ったシミュレーションによると、その発生数は2万2000世帯。詳細は明らかにされていないが、広範囲に点在し、群馬県と神奈川県内には集中する地域があるという。
同プロジェクトは、混信対策費を50億〜80億円と見積もり、新タワーの建設主となる東武鉄道との間で、負担割合を協議していく予定だ。
この日は東京・新宿のアルタ前広場で、女性アナウンサーらによるPRイベントがあり、にぎわった。携帯ショップでも本放送開始に合わせてワンセグ受信機種をPRしているが、まだ1台3万〜4万円程度と高価なため、模様見の客が多いという。東京・秋葉原の店頭で新機種を見ていた松山市、自営業、藤原雅彦さん(64)は「3月に対応機種を買って使っているが、画面が乱れないのがいい。電池の消耗が少なくなれば、もっと見るようになると思う」と話していた。
2006年04月01日13時31分