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2006年3月18日(土)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-18/2006031801_03_0.html
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日本共産党の吉井英勝議員は十七日、衆院総務委員会で、「慰安婦」問題を扱ったNHK番組の改変について取り上げました。NHKが自民党議員に番組内容を説明した「マニュアル」を提示し、背後に政治家の圧力があったことを明らかにしました。マニュアルは、東京高裁で行われているNHK裁判に証拠として提出されたものです。
吉井議員は、NHKの国会担当職員らが、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(当時)の自民党・古屋圭司衆院議員などから「予算説明の際に必ず話題にされるだろうから、きちんと説明できるように」と示唆を受けていたことが背景にある、と指摘しました。
NHKの原田豊彦理事はマニュアルの作成を否定し、「“おうかがい説明”はやっていない」と答弁しました。
番組の改変は、当時「若手議員の会」の幹部だった安倍晋三官房長官への「事前説明」後におこなわれています。吉井議員は、安倍氏の持論に沿う形で「慰安婦」への日本政府の責任にふれた部分などが変更されたことは「客観的事実だ」とし、「きちんと真相究明して国民の不信を払しょくすることが前進につながる」とのべました。
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質疑終了後、二〇〇六年度NHK予算案が賛成多数で可決されました。日本共産党は「NHK不信の端緒となった不正経理問題や番組改変問題に真摯(しんし)に取り組む姿勢を欠いている」として反対しました。