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「拒否できない日本」の大ヒットで一躍時の人となった関岡さんは、実は私の小学校の同級生なのです。
今週はその関岡さん(彼をさんづけで呼ぶのもちょっと照れくさい感じがします)を招いて、「なぜ日本は拒否できないのか」をかなり突っ込んで議論しました。
いくら昔の誼とはいえ、ついつい話が盛り上がってしまい、今週は3時間を超える大議論になってしまいました。ご覧になる方はあらかじめ覚悟の方をお願いします。
ただ、関岡さんは活字以外の媒体に出るのは、後にも先にもこれが初めてだということなので、これぞ本邦初公開の動く関岡です。
ビデオニュースの方の日曜の昼の更新を予定しているようです。ご期待下さい。
丸激第257回 [2006年3月3日収録]
なぜ日本は拒否できないのか
ゲスト 関岡英之氏(「拒否できない日本」著者)
建築基準法、独占禁止法、会社法に商法に証券取引法、そして国際会計基準の導入と郵政民営化。いずれも過去10年の間に日本が行ってきた大改革だ。こうした一連の制度改革によって、日本は国の形が大きく変質したと言っていいだろう。しかし、これらの改革のほとんど全てが、実はアメリカ政府が毎年日本に提出している構造改革要望書に記されているものばかりであるという事実を、我々はどう受け止めるべきなのだろうか。
『拒否できない日本』の著者関岡英之氏は、日本の主要な改革の背後にはことごとくアメリカの意向が働いていると指摘する。そして、アメリカ政府や政府に圧力をかける業界団体は、その事実を公文書やウェッブサイトなどで堂々と公表しているという。
しかし、アメリカ政府が自分たちにとって都合のいい制度変更を求めること自体は、本来それほど不思議なことではない。問題はなぜ日本がアメリカの要求をことごとく受け入れてしまっているのかだ。
確かにアメリカの求める改革の中には、より大きな自由や透明度を求めるものも多く、一定の普遍性を持つため、反論しにくい面はある。しかし、その背後にある「小さな政府」や「自由競争至上主義」などの思想は、アングロサクソン固有の特殊な価値に他ならない。それが日本人を幸せにできると考える根拠はどこにも無いと関岡氏は指摘する。
外圧を利用して国内で優位な立場に立とうとする役人や経済人、学者などはこれまでも時代の節目節目に登場してきた。しかし、現在日本が進めている改革は価値観やライフスタイルの本質的な変質を日本人に迫るものになりつつあるため、その影響は計り知れない。
日本はこのままアメリカの意に沿う形で国のあり方を変えていって本当にいいのか。一体誰がその手先となっているのか。なぜわれわれはそれを拒絶できないのか。そして、それを受け入れ続けた時、その影響はわれわれにどのような形ではね返ってくるのか。関岡氏とともに、一連の「改革」の本質とその問題点を考えた。
<関岡英之プロフィール>
1961年東京生まれ。84年慶応義塾大学法学部卒業後、東京銀行(現・三菱東京UFJ)に入行。証券投資部、北京駐在員事務所、国際協力銀行出向などを経て、97年退職。99年早稲田大学大学院理工学研究科に入学。01年同修士課程を修了。現在は都内で学習塾を経営するかたわら、言論活動を行っている。著書に「拒否できない日本」、「なんじ自身のために泣け」など。
http://www.jimbo.tv/videonews/000241.php