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●『週刊ポスト』も報道のプロジューサー、父は元代議士、兄は系列局社長
本紙は05年3月、、「暴行を働き、辞職していたテレ朝政治部長」なるタイトル記事を配信している。
あるテレビ朝日の良識派とされる中堅幹部はこう吐き捨てる。
「先日、この問題のOBがうちの番組に出て、永田議員の堀江3000万円メール問題について、批判的なコメントを述べていたが、“お前にそんなこという資格があるのか!”と、思わず呟いてしまったよ。なぜ、あんなOBを使うのか。自社のことながら情けないですよ」
ところが、そのテレ朝でまた幹部の不祥事疑惑が起きている。
今週発売の『週刊ポスト』(3月3日号)は、東京国税局の定例調査が長引いており、それはある名物プロジューサー周辺で巨額の不明金が出ているためのようだと報じている。
このKプロジューサーの父親(故人)は当選10回以上重ね、大臣も経験した。
また、テレビ局は免許制で、その点に深く関わるのは国会では逓信委員会だが、父親はその委員会のボスだった。ということは、まさかその際の“便宜”のお礼に、息子に甘くしていたなんてことはないのか。
しかも、兄はテレ朝系列の某地方局の社長なのだ。
こうした一族の関係が、社内処分を引き延ばし、彼を増長させていたのだとすれば、まさに公共放送を公私混同していると言われても、テレ朝幹部は言い訳できないのではないか。
●厳正に対処する? 未だ首にならない酒気帯び運転で逮捕のプロジューサー
もっとも、今後の国税局の動きには、楽観視するテレ朝OBも。
「いまはどうか知らないが、自分が現役のころは年に一度、国税局とゴルフ大会、酒の席も設けていた。税務申告の時のCMやタレントの一日所長の手配など、局は国税の宣伝で便宜を図っている。ですから、ゴルフも酒席も、招くのはこちらでなく向こう。持ちつ持たれつの関係ですからね」
他にも、テレ朝幹部の不祥事は起きている。
「一昨年の正月休み、帰郷していたOプロジューサーは、酒気帯びで運転中にブロック塀や消火栓に衝突し、破損させたにも拘わらず逃走、挙げ句、逮捕されたんです。このことは新聞報道もされ、うちの広報部は“放送局に身を置く者として許されぬ行為であり、事実関係がわかり次第、厳正に処分する”とコメントしています。
ところが、何らお咎め無しです。というのは、このプロジューサーは元専務のT氏や、常務にも可愛がられており、この常務が社長に対し首にしないように進言した結果と社内では専らの噂です」
実は免許不携帯だったとの情報もある。
もっとも、さすがにその後、社内的には資料部に回され、近く系列の地方局に出向させることを検討しているともいうが、酒気帯びだけでも重大犯罪。まして、器物損壊して逃げており、おまけに免許不携帯なら、一般企業でも懲戒解雇されても文句は言えまい。それが、情実人事で実質処分なしでは、社内の規律も何もあったものではない。
(写真は『週刊ポスト』記事)
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2006/02/post_f4e6.html