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【SUNDAYウォッチ】秋篠宮妃の懐妊 [JANJAN]
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投稿者 white 日時 2006 年 2 月 13 日 11:23:52: QYBiAyr6jr5Ac
 

□【SUNDAYウォッチ】秋篠宮妃の懐妊 [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/media/0602/0602120125/1.php?PHPSESSID=2e668180f9c871ce3ae09b1231373197

【SUNDAYウォッチ】秋篠宮妃の懐妊 2006/02/13
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 先週は「秋篠宮妃の懐妊」がテレビ報道を賑わした。こうと決めたら一歩も引かない小泉さんが「皇室典範改正」に慎重にならざるを得ないほどの出来事だった。「ライブドア」も「4点セット」もかすんだ。「『皇室』は一定の視聴率が確保できる」というのがテレビ界のセオリーだが、『日曜テレビ報道』は永田町同様に慎重だった。

■報道2001(フジ)

ゲスト:武部勤・自民党幹事長/鳩山由紀夫・民主党幹事長/冬柴鉄三・公明党幹事長/市田忠義・共産党書記局長

 「小泉政権発足から5年、たそがれが近づいていた」のナレーション、眉間に手をやりうなだれる首相の姿に日没の合成映像、そして悲壮な音楽――このオープニング映像で番組は始まった。

●トップ項目はライブドア事件
 「ホリエと自民党の近すぎた関係」がテーマ。「またか」の感はあるが、司会者は冒頭から総選挙で自民党が堀江容疑者を応援した責任問題を質した。武部幹事長は、厳しく戒めたいと言いながらも、堀江前社長が郵政改革の賛同者だったので応援した、といつもの弁解を展開した。武部幹事長のこの言い訳には、視聴者は「耳タコ状態」ではなかろうか。

 野党側の攻めは、これまでに何度も耳にした目にした材料で迫力を欠いた。堀江前社長の倫理性を問い、ライブドアの機関紙を振りかざして自民党の責任を追及しても、たいがいの視聴者にはもうウンザリの「ネタ」だ。

【電視解剖】
 ブラウン管に映し出されるのは、緊張感を欠く退屈な与野党論戦だ。この時点でチャンネルを変えようとした視聴者は、少なくなかったはずだ。それを察してか。司会者は週刊誌、夕刊紙で取り沙汰されている武部幹事長の次男とホリエモンとの関係を問うた。「武部さんの息子と掘江容疑者は友達だって言われてますよね?」

 武部幹事長は、選挙応援を決めるまでの経緯に話をすり替えた。中学生にでもわかる話のすり替えだった。幹事長の目は一段と細り、顔に油汗をにじませた。田原総一郎の番組ならともかくフジテレビで週刊誌、夕刊紙のゴシップネタで突っ込まれるとは、意外だったのか。明らかに狼狽していた。テレビの雄弁さが発揮された場面だった。

 ゴシップネタはやはり面白い。筆者も身を乗り出して聴いた。司会者の質問も視聴率を考えてのことだ。

●この後、「官製談合」「皇室典範改正」を同じ顔ぶれで議論したが、まったくの凡戦。

◇◇◇
番組評価(★3つが標準点)
・ゲスト   ★★★
・MC回し   ★★★
・映像と演出 ★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●トリノ五輪特番のため休止

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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
 オープニングはトリノ五輪の速報。番組開始時には、女子モーグルとジャンプですでに結果が出ていた。映像とボードで成績を紹介した。

●週間レビュー
1、ムハンマド風刺画騒動
中東やヨーロッパでの暴動→「背後にイラン、シリアあり」というコンドリーザ・ライス米国務長官の記者会見など一連の流れを映像で振り返った。

2、日朝交渉
ソン・イルホ北朝鮮特使の発言をまとめて紹介した。「横田めぐみさんの骨がにせものというなら返還しろ」「日本は北朝鮮人民を拉致している」など、いかにも北朝鮮らしいもの言いだった。(映像で)つないで見(聞か)せられると、改めて驚かされる。

3、秋篠宮妃の懐妊

 週間レビューは以上3本。

●スポーツコーナーはジャンプ原田失格の分析。

【電視解剖】
 一週間の主なニュースを映像で振り返り、レギュラーの評論家陣がコメントをつける。いつものパターンに視聴者は「アアこんな一週間だったんだなぁ」とノンビリ落ち着いて見ることができる。風刺画騒動では、イスラム教地域とキリスト教地域の世界分布地図を大ボードで示した。「キリスト教とイスラム教の宗教対立にしてはいけない」という当たり前過ぎるコメントも、すんなりと入ってくるのが、この番組の特色だ。

◇◇◇
番組評価
ゲスト(レビュラー評論家)
MC回し   ★★★
映像と演出 ★★★
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■日曜討論(NHK)
ゲスト:
武部勤・自民党幹事長/冬柴鉄三・公明党幹事長/鳩山一郎・民主党幹事長/市田忠義・共産党書記局長/重野安正・社民党国対委員長

●トップ項目は「皇室典範改正」
秋篠宮妃の懐妊を受け、皇室典範改正をめぐる国会論議は慎重になるでしょう、と司会者が切り出した。ゲストの各党代表の発言も「懐妊発表」後の永田町の雰囲気を反映してか、慎重論ばかりが目についた。やはり「泣く子と皇室には勝てない」

●続いて堀江容疑者への選挙応援問題

 鳩山氏が「ライブドアの投資事業組合に自民党議員の名前がチラホラ出てくる」と発言していることに、自民党が質問状を出して追及していることがテーマになった。

 「(真相は)少しずつ明らかになっている」「調査中だ」とする鳩山氏。対する武部幹事長は「公党の幹事長が調査中とは、明確な根拠はないということだ」「明確な根拠がないということは悪質な(風説)流布だ」と語気を強めた。

【電視解剖】
 自民と民主の幹事長が気色ばんだ。田原総一郎氏ならば手を叩いて喜びそうな場面だ。筆者も舌戦を期待した。だがそこはNHKだ。司会者が「この問題は日を改めて議論しましょう」と引き取った。生放送の醍醐味はない。

●この後「格差社会」「官製談合」「BSE米産牛肉」「耐震偽装」について討論した。

◇◇◇
番組評価
ゲスト   ★★★
MC回し   ★★
映像と演出 ★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)

ゲスト:中川秀直・自民党政調会長/平沼赳夫・元経済産業大臣/所功・京都産業大学教授(皇室の歴史に詳しい)/櫻井よしこ・ジャーナリスト

●トップは皇室典範改正
 小泉首相は党議拘束にかけて改正法案を成立させるとまで並々ならぬ決意を示していた。理由は明らかだが、なぜ内閣は慎重論に変わったのかを田原氏は真っ先に問うた。

 中川政調会長は、象徴天皇制という大事な制度を維持していかなくてはならない、などと実に曖昧に答えた。田原氏は、(生まれてくる子が)女の子だったら改正で、男の子だったらそのままか?と畳み掛けた。中川氏は「全会一致でよく勉強して…」などと曖昧な答えに終始した。

 「小泉さんがやらなきゃ、他の人(首相)じゃできないよ」と田原氏は得意の挑発を繰り出したが、応じるゲストはいなかった。この無言が、皇室典範改正がデリケートな問題であることを、雄弁に語っていた。

 有識者会議がまとめたという改正の答申は、34時間しか議論しなかった。しかも欠席者が多く、主席者も冒頭30分だけいて途中退席者も目立った、などということをゲストが指摘した。最初に改正の結論ありきだったことを、田原氏にはもっと突っ込んでほしかった。

 側室、125代の天皇のうち半分は側室の子であること。養子を認めることはできないものか、昭和天皇が元老・西園寺公望に御下問していたこと(明仁皇太子=今上天皇が生まれる前)など専門家ゲストのコメントは、参考になった。皇統を維持する技術的な難しさは、聞けば聞くほど難しいということが良くわかった。

●続いてのコーナーは「小泉改革の光と影」について各党代表に聞く―ゲストは「NHK日曜討論」と全く同じメンバー

 テーマも皮切りは「総選挙でのホリエモン応援問題」でNHKと同じだった。だが、そこは「サンデープロジェクト」だ。田原氏やレギュラー・コメンテーターが武部幹事長を攻めた。

【電視解剖】
 松原聡・東洋大学教授の追及は、さすがだった。フジテレビ買収騒動の際、フジはライブドアの経営実態を調査会社2社に依頼して調べさせたというのだ。買収騒動は3月〜4月のこと。選挙は8月〜9月だ。自民党は調べなかったのか、と松原氏は詰め寄った。

 ここでも武部氏は目をさらに細めて顔に油汗をにじませた。「報道2001」(フジ)で見せたのと全く同じ表情だ。3時間前と同じ武部幹事長がテレビ朝日のスタジオにいた。武部さんは腹芸ができない人だということを、カメラは巧まずして写し出した。

●この後、格差社会について同じメンバーで討論した。

 GDP、株価、失業率、貧困率など指標となる数字を、司会者はボードで示し議論の叩き台にしていた。だが、数字をどう読むかは、各党とも心得たものだ。お抱えの学者やシンクタンクの分析に従って、ゲストのセンセイたちは自らの党利党略に沿った解釈を展開するばかりだった。視聴者にしてみれば釈然としない。『サンプロ』らしからぬ歯切れ悪いコーナーだった。

◇◇◇
番組評価
ゲスト   ★★★★
MC回し   ★★★
映像と演出 ★★★

(竹谷昇)

     ◇
※SUNDAYウォッチは、毎日曜日朝のNHK、民放キー局のニュース報道番組をウォッチする企画です。時事刻々と移ろう様々な時事ネタ、事象をテレビはどのように選択し、どう編集し、報道したのか。隠し味としてのテレビ報道批判の視点がテレビの現在を鋭く抉ります。ご期待ください(編集部)


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