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□朝日記事に対して振興銀が提訴、全面戦争に突入か [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0601/0601308445/1.php?PHPSESSID=2e668180f9c871ce3ae09b1231373197
朝日記事に対して振興銀が提訴、全面戦争に突入か 2006/01/31
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日本振興銀行(以下振興銀とする)は30日、朝日新聞が今年元旦付で掲載した振興銀・木村剛取締役が親族会社に同銀行から不透明な融資を行ったのではないかという記事について「誤った内容を叙述している」として訴訟を提起することを明らかにした。木村氏も自身のブログ「週刊! 木村剛」で触れた。
この件については私の山本ケイのサイバープレスでも触れたが、朝日新聞は見計らったように30日付夕刊で融資の審査手続きは省かれていると続報を流した。振興銀はこれについても訴える予定としている。記事を発端に振興銀・木村氏と朝日新聞の全面戦争に突入しそうな気配になった。
同銀行のニュースリリースによると朝日の元旦記事は誤った内容を叙述しているため、「当該記事の訂正等を求めて、訴訟を提起する」としている。また、30日付夕刊記事についても「同様の主旨により訴訟の提起を決定する」としている。
朝日元旦記事は2005年3月に木村氏の親族会社に約1億7000万円の融資が振興銀から行われたが、その担保となった木村氏の関係会社が保有する非上場の振興銀株があてられたが、これが不透明と指摘したもの。振興銀は「他の数社についても同一の条件で貸し出している」として不透明な融資ではないと反論していた。
また木村氏も自身のブログで「あたかも“情実融資”のように読める書き振りになっているのか――何者かの歪んだ意図を感じますが、本来弱者の味方であるはずの朝日新聞が、誹謗中傷を目的とする情報を鵜呑みにし、弱者である零細企業に対して貸し出しを行っている日本振興銀行を叩くためだけの記事を書いたことを悲しく思います」と厳しく朝日を批判していた。
朝日の記事については元旦記事以後、続報がないためスクープの信憑性について疑問があったが、振興銀の動きに呼応(あるいは振興銀が朝日の動きに呼応か)するように30日の夕刊記事で続報があったが真新しい事実はほとんどなく、リード部分で「木村剛会長の親族会社をめぐる融資問題」としているが、他のマスコミは追随しておらず勝手に「問題」になっていることにはおごりを感じる。また元旦記事のリードでは木村氏が竹中平蔵総務相の金融ブレーンだったことを引き合いに出し、竹中バッシングとも受け取れる構成になっていた。
朝日と木村氏の間に何があっかたは分からないが、一般読者には分かりにくい構図。記事に何か裏があるのではと、かんぐりたくなるのである。
一方、週刊現代2004年11月27日号が掲載で木村氏が「同銀行の設立を巡って同庁に口利きする見返りに関係者から1億円を受け取ったと」報じた記事について東京地裁は26日に「虚偽の事実を前提として評論した」として、発行元の講談社に対し、500万円の賠償を命じる判決を出している。
木村氏がなぜマスコミに叩かれているのか不明だが、背景に小泉構造改革内閣に対するけん制があると感じざるを得ないが、振興銀側も担保価値の低い非上場株を認めて億単位の融資を行った点について「誤った内容」とするだけで分かりやすい説明はしていない。
(山本ケイ)