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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/3f32cbdcb2dae5d7b4be3749c6a14efc
道新が謝罪した件(ここ
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/5c8e5e68a2ba8afa0056241c05aa9201
,ここ
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6cc4f111f6ce1c8743a6663c754c0a85
参照)に関連して,労働組合が報告書を発行しているようだ。その報告書は,問題となった道警の泳がせ捜査記事に関する道新内部の対応が裏金疑惑報道を取材した記者たちの異動があった7月1日前後で大きく変わり,7月以降は一気に弱気になり,さらに,道新の広告費着服問題(※)のため,道警との手打ちに至ったということを示唆している内容らしい。
6月までは道警の道新に対する抗議に対して,もし道警が訴えてきたら堂々と受けて立つという考えだった。社内的に記事内容,取材経過などを検討した結果だっという。
ところが,7月に入ってから情勢が変わり,道新内部に調査チームを設けて,取材した記者から聴き取りが行われた。この聴き取りの際,記者が聴き取られた結果は道新内部に止まるのか,それとも,部外者である道警にも伝わるのかについて確認をしたところ,社内限りの保障がされなかったという。
その結果,記者の多くは聴取を拒んだというのだ。
そのような「不十分な」社内調査の結果を受けて,道新が【社内調査では、一連の取材経過などについて検証しました。その結果、捜査関係者の証言の多くは伝聞に基づくものであり、警察と税関との緊密な協力のもとで、十分な監視のために多数の捜査員や職員を投入するのが一般的な、麻薬特例法に基づいた組織的な「泳がせ捜査」が行われたとの確証は得られませんでした。 稲葉元警部が暴露し、記事にも明示した「覚せい剤130キロ、大麻2トン」という莫大(ばくだい)な道内への流入量についても、元警部の証言以外に十分な根拠はなく、流入後の行方も不明のままです。 こうした点についていずれも裏付け取材が不十分でした。】(道新)と安易に結論づけたのだとするとそれは非常に由々しきことだ。
労働組合の報告書では,本来は全く関係ないはずの広告費問題と泳がせ捜査記事の二つが道警の手の中で一つにされてしまったことが今回の調査,そして謝罪につながったのではないかと分析されているという。
内部のこのような意見について,道新幹部はどう受け止めるのか?
道新記者はこの困難にいかに立ち向かおうとしているのか?道民はどう判断するのか?
そして,私たちはこの問題から何を教訓とするべきなのだろうか?
記者に対する処分という最悪の事態は避けられたような感じもするが,道新は【社内処分については「するかしないかも含めて検討する」(経営企画室)】とのコメントを出している(朝日)。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060114/K2006011401420.html
560万道民をはじめ私たち市民は,スクープした記者を守りきれるだろうか?まさに表現の自由を傷つけるナイフが私たち市民の喉元に突きつけられているような感じがする。
※【◇広告の売上金着服容疑で北海道新聞の元次長逮捕へ 北海道新聞社の室蘭支社元営業部次長が、新聞広告の売上金約6千万円を着服していたとされる問題で、道警は14日、業務上横領容疑で元次長の逮捕状を取った。15日に逮捕し、室蘭市内にある同支社や元次長と交遊関係があった山口組系暴力団の事務所など8か所を捜索する方針。報道機関への強制捜査は異例だが、道警は横領容疑の金額が大きく、帳簿の裏付けが不可欠なことから必要と判断した。(「東京」9月15日付ほか)】(週刊・マスコミ気象台)