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今日のマスコミ 1月1日 2006/01/01
http://www.janjan.jp/media/0601/0601017212/1.php
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●元日の朝刊1面は「スクープ合戦」が繰り広げられたものだったが、2006年は超ジミでスタート。
『毎日』【昭和天皇の「人間宣言」と呼ばれる詔書の英文草案や作成過程を示すメモなどが見つかった】が目立つ程度。60年前の【神格否定が主眼】だった「人間宣言」の作成過程を解いている。
他は、『読売』の【幼稚園から義務教育】、『産経』の【NHK受信料下げ検討】が“新味”を出している程度だ。
●それにしても元日の朝刊は「馬に食わせる」ほど大量だ。
全国紙5紙を合わせた重さは、なんと2.4kg。折り込み広告を含めると5.6kgもあった。
各紙の構成と総ページ数は以下の通り。新聞は厚ければいいというものではないが……
・『朝日』4部構成 100ページ
・『毎日』5部構成 88ページ
・『読売』6部構成 108ページ
・『産経』5部構成 92ページ
・『日経』7部構成 116ページ
●元旦社説も各紙、力を入れるが、相変わらず隔靴掻痒だ。
・『朝日』
【武士道をどう生かす 2006謹賀新年】と題して【武士道で語られる「仁」とは、もともと孔子の教えだ。惻隠の情とは孟子の言葉である。だからこそ、子供のけんかをやめて、大国らしい仁や品格を競い合うぐらいの関係に持ち込むことは、アジア戦略を描くときに欠かせない視点である。秋に新たな首相が選ばれる今年こそ、大きな転換の年としたい】と書くが、「だから、どうしたいの」と疑問が残る。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
・『毎日』
【ポストXの06年 壮大な破壊後の展望が大事】と題して【この多種多様な日本をモノカラーに染めようと途中までやって、後はよしなにでは虫が良すぎないか。無責任ではなかろうか】と小泉批判。「小泉政権延長待望論」と読めなくもない。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/
・『読売』
【「人口減少時代へ国家的対応を 市場原理主義への歯止めも必要だ」と題して【民族としての歴史的節目】を訴えて“ハゲタカファンド”を批判。「ASEAN共同体」は【幻想】と決め付け【憲法改正を待たず、政府解釈の変更によって】集団的自衛権を行使すべしと結論付けている。
改憲ペースダウンに焦り? 「大連立政権」待望論?
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060101ig90.htm
・『産経』
【新たに始まる未知の世界 アジア戦略の根幹は日米同盟】と題し、国際政治学者・高坂正堯氏(故人)が、【日本が《大声で明快なアメリカの普遍主義》と《長い歴史と巨大な量を背景とする中国の原理主義》に挟まれるであろう困難を予見していた】として【ひるむことなく小泉首相は「靖国参拝はもはや外交問題にはならない」との認識が定着するまで姿勢を貫いてほしい】と、“小泉外交”にエールをおくる。
http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm
・『日経』
【成長力を高め魅力ある日本を創ろう】と【人口減に克つ】シリーズ1回目。【人口が減っても、ゆたかに静かに暮らせればいいと考えたいところだが、そうはいかない。縮み経済の悪循環はやがて日本を衰亡させる。その危機感こそ共有すべきだ】と、いかにも「経済紙」らしい「拡大主義」。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20051231MS3M3101731122005.html
●“小泉害交”と批判される日中対立で新たな問題となっている上海総領事館の電信官自殺事件。
在日中国大使館は【「日本側は職務の重圧のために自殺したと表明し、遺族の意思に基づき、中国側に非公開とするよう求めた」とする声明を発表した】(産経)が、
【外務省幹部は31日夜、「よくこんなことが言える。我々が把握している事実は、遺書に記されていたことだ。中国側の説明はまったく事実に反する」と反論した】(読売)
●靖国参拝問題では新事実が発覚。
『毎日』によると、日中関係悪化に懸念を強めたブッシュ政権が昨年秋、日本政府にアジア戦略の見直しを強く求めていたことがわかった。
【ブッシュ大統領のアジア歴訪に同行したマイケル・グリーン前米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長は12月28日、毎日新聞のインタビューで「中国は歴史問題で日本を悪玉に仕立て、孤立化させるカードとして使っているが、日本にはこれに対抗する戦略が十分ではない」と指摘】した。
『産経』も【「靖国」公表避ける 日本、首脳会談で米に要請】と裏付けている。
●今日1月1日、【24府県で134市町村が合併し、新たに32市10町1村が誕生する(略)市町村数は2052となる】(朝日)
●耐震強度偽装事件に関連して、国土交通省は【分譲住宅の建築主(販売業者)に、住宅の欠陥を補償する保険への加入を新たに義務づける方向で検討に入った(略)保険会社の審査を活用して「二重」に点検することにした】(朝日)
●シリアのハダム前副大統領が爆弾発言。
中東の衛星テレビのインタビューで、2月に暗殺されたレバノンのハリリ元首相をシリアのアサド大統領が直接脅していたと暴露した(各紙)
【前副大統領がアサド政権に事実上反旗を翻したとみられ、米国などからの批判を受ける同政権はさらに窮地に追い込まれることになった】(朝日)
●イスラム教徒とキリスト教徒の抗争が続くインドネシア・スラウェシ島で31日、キリスト教徒が集まる市場で爆弾テロ事件が発生。少なくとも8人が死亡、50人がけがをした(各紙)
●今日の「イラク自衛隊」情報
中部のハリスで31日、スンニ派の政党イラク・イスラム党事務所付近の道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発、党員ら5人が死亡した(各紙)
●「三越」と「松竹」が資本提携。
【関係者によると、三越は松竹株の取得を始めており、発行済み株式の1%超と、松竹が約15%を出資する歌舞伎座の株式の一部を取得する方針だ。投資総額は十数億円程度とみられる。松竹が三越に株式の保有を要請した。松竹側は三越株を取得しない】(読売)
●読売巨人軍は、今年も「長嶋さん」頼り。
【巨人が今年4月の開校を目指している「ジャイアンツ・ジュニア・ベースボール・アカデミー」(仮称)の名誉校長に、長嶋茂雄・巨人終身名誉監督(69)が就任する(略)ジャイアンツ・アカデミーは幼稚園児から小学6年生を対象に、通年で軟式野球を指導する球界初の試み】(読売)
●審査委員長が焼死した日本レコード大賞。生前に流布された怪文書の真偽はおろか、その後の報道はまったくない「アンタッチャブル」の世界だが、2005年の日本レコード大賞は倖田來未の「Butterfly」。
最優秀歌唱賞は「五能線」の水森かおり、最優秀新人賞はAAA(各紙)
●YAWARAちゃんが12月31日早朝、男の子を出産した。
体重は2585グラムで、母子ともに健康とか(各紙)
(松尾信之)