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(回答先: 「プロジェクトX」終了 NHKの人気番組(共同通信) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 29 日 15:26:15)
最終回の放送を後半部分を視聴した。受信料払ってないから、いわゆるタダ見というわけである。
「最近は視聴率が低下傾向で、大阪の高校を取り上げた回で過剰表現があったとして、NHKが謝罪するケースもあった」と、共同通信の記事にもあるが、西脇工業高校の駅伝チームを取り上げた番組も過剰表現だ、の声が同窓会方面からあがったと聞く。
非行で荒廃した学校を立て直したという「プロジェクトX」の定番表現に、「うちの学校はそんなに荒れていなかった。過剰表現だ」と、地元で活躍中のOBたちが立腹したという。これには駅伝チームを率いてきた渡辺公二前監督もかなり苦慮されたと聞いている。
【参考】
プロジェクトX 第120回「駅伝日本一 運命のタスキをつなげ」
http://www.nhk.or.jp/projectx/120/
年末年始、日本人が熱狂するスポーツがある。「駅伝」。一本の「タスキ」をつなぎ必死で走る姿に皆、胸を熱くする。
兵庫県西脇市に、高校駅伝最強のチームがある。「西脇工業高校」。全国優勝すること、史上最多の8回。町が全国に誇る宝である。しかし、西脇工業は、かつて、荒れた時代があった。そして、1人の教師がそこに飛び込み、生徒と向き合いはじめた。
昭和43年。一人の体育教師が西脇工業高校に赴任した。渡辺公二31歳。着任早々、渡辺は驚いた。無気力で覇気を感じない生徒、そしてタバコや喧嘩をくり返す生徒たちがいた。渡辺に向かい「この学校に来たくなかった」と涙を流す生徒もいた。
そんなある日、渡辺は、校門で衝撃的な事実を目の当たりにした。ある生徒が、制服のボタンを他の学校のものに取り替えて通学していたのである。「家でも肩身が狭い」と言う生徒の姿に渡辺は決意した。「学校に誇りを取り戻せないか」。脳裏をよぎったスポーツは「駅伝」。渡辺は、かつて日体大で箱根駅伝を目指したものの、怪我で挫折した経験があった。
しかし、陸上部は消滅寸前だった。無理矢理、出場させた最初の大会はビリから二番。屈辱の繰り上げスタート、タスキが繋がらなかった生徒達は、言った。「先生、俺たちは悔しい。鍛えてくれ」。
しかし道のりは困難を極めた。選手を集めるため、渡辺が中学校を回ると、「あんな荒れた高校に生徒はやれない」と校門から中に入れてもらえない。部員は、目を離すと、すぐに練習をさぼり逃げた。しかし渡辺は諦めない。そんな渡辺の姿に、生徒達も徐々に変わり始めた。
そして5年後、ようやく、手応え溢れる駅伝チーム7人が揃った。中学時代、地元でならした不良もいた。しかし、渡辺の元で心は一つ猛特訓に耐えてきた。懸命に走る丸坊主の若者の姿。町の人々も徐々にエールを送るようになった。そして運命の大会。西脇工業は、強豪高校を奇跡の逆転、見事、優勝を果たす。
町に戻ったメンバーを待っていたのは、地元住民の熱狂だった。西脇工業が、地元の宝になった瞬間だった。
番組は、一人の熱血教師と、生徒達の誇りを取り戻す闘いの軌跡を感動的に描く。
ゲスト:渡辺公二さん 他