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□シタタカな太蔵に、まんまとだまされてるメディア [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1518423/detail
シタタカな太蔵に、まんまとだまされてるメディア
自民党の杉村太蔵議員を、相変わらずテレビが追いかけ回している。「あんなヤツに税金を使って」と怒っている中高年から、「タイゾーっていいじゃん」という若者まで含めて、いまや視聴率を取れるスターだ。
だが、杉村太蔵は相当にシタタカな食わせ者である。彼は、メディアで何が受けるのかを熟知したうえで、計算して動いているからだ。
一連の動きを振り返ってみよう。まず「料亭に行きたい」「BMWを買いたい」などと発言し、フリーターが夢を実現させたシンデレラボーイであるかのように自ら「演出」した。「議員歳費は2500万円だ」「グリーン車も乗り放題」という発言も、ただのヒラリーマンが国会議員の特権を手に入れたというサクセスストーリーを意識したものだ。そして、いまやフリーターの神様のような扱いだ。
驚かされたのは「反省」の記者会見である。ここでは、おちゃらけ発言はゼロ。自分に都合の悪いことは一切、話さない。国会答弁そのものだった。いや、並の大臣よりも上手で末恐ろしいくらいだ。
おまけに、小池百合子とテニスをやる日常を見せて、まるで皇室アルバム的演出もする。宮古島の市長選の応援に駆けつけ、わざわざ地元名産の“かりゆし”に着替えるなど、今や小泉メディア選挙も担っている。
自分に課せられた役割も自覚している。「杉村太蔵が聞きたいっ!」というフリーターとの対話集会は、企画意図がミエミエだった。自民党がフリーターを作り出したのに、あたかも自民党がフリーターを引き上げているかのようなイメージ作りに一役買ってみせた。自民党立党50周年では、小泉チルドレンの代表として宣言した。見事に、若々しさ、初々しさを表情で表現し、「自民党が生まれ変わった」と見せるためのシンボルになりきっていた。
もちろん、当初は、自分が比例区最下位当選なので、普通にしていたら次の当選はないという、個人的な計算が働いていたのかもしれない。だが、いまや杉村太蔵が小泉メディア政治の本質をもっとも理解し体現している。メディアは「アホバカ」扱いしているが、そんなメディアこそが、杉村太蔵の術中にはまっているバカなメディアなのだ。その意味で、タイゾー・パフォーマンスは郵政選挙を引き継いでいる。
タイゾー1人に負けている民主党。与党のやりたい放題で、何が「改革競争」だ。バカか。
中高年サラリーマンも気をつけろ。会社で隣に座っている若者も、バカにしていると、ひょっとしたらシタタカなタイゾー君かもしれないゾー。【金子勝】
【2005年11月29日掲載】
2005年12月02日10時00分