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通信社配信記事「無断使用」について お詫びと経過報告(2005/10/7)
週刊金曜日からhttp://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/owabi576より引用
お詫びと経過報告
本誌記事で通信社配信記事の「無断使用」
本誌編集長 北村 肇
本誌9月16日号の記事「自民党の驕りと戸惑い」と、9月23日号の記事「薄まる参院の存在意義『ドン』青木幹雄の焦り」の一部で、時事通信社、共同通信社の配信記事を、両社に無断で使用していました。読者ならびに関係者のみなさまにお詫びするとともに、経過の報告をさせていただきます。
9月27日、読者の方より「9月16日号の総選挙関連の記事が、別の媒体に掲載されている記事にそっくりだ」という指摘がありました。この記事の署名は「本誌取材班」ですが、情報及び記事の一部は外部記者から提供を受け、全体のまとめを本誌編集部員がしております。指摘を受けた箇所は外部記者が執筆した部分だったため、同日、翌日の28日にかけ記者から事情を聴きました。また9月23日号の記事も同じ記者に執筆を頼んでいたので、これについても聴きました。
その結果、以下のことが判明しました。
(1)「自民党の驕りと戸惑い」の記事中、約70行が時事通信社配信記事、約35行が共同通信社配信記事とほぼ同じである。
(2)「薄まる参院の存在意義『ドン』青木幹雄の焦り」の記事は、前文を除く約35行が時事通信社配信記事とほぼ同じである。
(3)これらの記事を受け取った編集者は通信社配信の記事とは知らず出稿、編集長も気づかなかった。
(4)同記者に依頼した過去の政治関連記事で、通信社の配信記事を無断使用した例は見つからなかった。
無断使用の理由について、記者の説明は次の通りでした。
「記事執筆にあたって、時事通信と共同通信の記事を参照した。複数の記者から得た情報や、自分の取材に照らし合わせても内容に間違いがなかったので、締め切り時間が迫っていたこともあり、そのまま使ってしまった」
本誌は、時事通信社、共同通信社とは配信の契約を結んでおりません。したがって、いかなる理由があれ、両通信社の配信記事を無断で使用することは許されません。「盗用」と指摘されてもいたしかたないケースと考えます。
このようなことはジャーナリズムに携わるものとしてあってはならないことです。弁解のしようがない不祥事で、読者のみなさまに心より深くお詫びいたします。
また時事通信社、共同通信社には、書面をもって事実経過の報告と謝罪をいたしました。
本誌は、さまざまな外部記者の記事に支えられています。政治関連記事についても、永田町あるいは周辺取材に長く関わっているベテラン記者に執筆や情報提供を依頼しています。今後も、このような体制は維持しつつ、二度と不祥事が起きないよう、最大限の努力をしてまいる所存です。編集部員全員が問題の大きさを全身で受け止め、今回のことを忘れることなく、一つ一つの記事について細心の注意を払うとともに、「権力の監視・批判」というジャーナリズムの精神を一層、高め、よりよき『週刊金曜日』をつくっていくことを誓っています。その決意を信じていただき、今後とも本誌を見守っていただければ幸甚に存じます。