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共同通信が伝えるところによると、全国で防犯ボランティアが急増中とのことだ。う〜む。なんとなく、余り喜べないな。
以下、共同の記事:
地域の安全のため住民がパトロールなどを行う「防犯ボランティア団体」が6 月末時点で全国で約1万4000団体に上り、昨年末の約8000団体の1・7 倍に急増していることが10日、警察庁のまとめで分かった。
参加市民も1・5倍の約80万人に増加。青色回転灯を自家用車に装着した “住民パトカー”も規制緩和で解禁され、10倍以上の約1500台に増えてい る。
警察庁は「地域住民の防犯意識の高まり、治安回復への自主的取り組みが全国 的に広がっている」としている。
私自身がこれまで、防災ヴォランティア活動をしてきたし、自分の住む埼玉県の災害対策条例の制定委員もしてきた。また、さいたま市の防犯にも“勝手に”関わってきた。だから、命に関わるこういった活動の重要性は理解しているつもりだ。
だが、共同さんよ。先ほど警察庁から渡された報道資料をそのまま書き写したような今回の記事は余りにノー天気に過ぎないかな?もう少し中身を精査して記事にするのが新聞記者の基本でっせ。
第一、防犯ヴォランティア組織が一年で7割増、参加市民の数も5割増なんていうのは、不自然だ。ここ一年で、世間を揺るがす大事件があったということならともかく、そういうこともなくこんなに急増しているのは、何か仕掛けがあると考えるのは、記者だったら当然のこと。
それに、「住民パトカー」なるものまで規制緩和で許可している。この住民パトカーについても、市民からの意見を参考にしたとしているようだが、私は眉に唾する。
この動きは明らかに警察主導だ。このような形の防犯ヴォランティアは、戦前の自警団とか隣組の再現と警戒する声も当然ある。その事実関係はともかく、新聞記者であれば、私はいつも言っていることであるが、常に発表資料を精査して読者に届ける責務がある。今世の中全体が“怪しい”足取りをしている状況で、このような官主導の動きを警戒せずしてなんのブン屋か。よく考えて欲しい。