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□子供に見せたくない番組対決 [ゲンダイ]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/tv_show.html?d=08gendainet07118450&cat=6&typ=t
たかがテレビじゃないか 子供に見せたくない番組対決 (ゲンダイネット)
「週刊文春」が恒例の読者1000人アンケート「わが子に見せたくないタレント・TV番組ワースト20」の結果を発表した。
で、番組部門の1位は予想通り「ロンドンハーツ」(テレ朝)。堂々の3年連続である。B・C級女性タレントを並べてそのメンバーの一人に「誰のパンツが一番汚れていそうか?」みたいな格付けをさせる。この「出演者が互いに選び合う」という“悪魔の仕掛け”を考案したところがミソだ。
奴隷同士を戦わせた古代ローマのコロセウムを思わせるが、力で戦うならまだいい。イメージだけで名指しして相手をおとしめる「差別ゲーム」だ。深夜でもどうかと思うが、これをゴールデンで流す感覚がおかしい。低予算で視聴率を稼げるからとはいえ、作り手たちは自分の家族に胸を張って見せられるのか。
また、素人のカップルがアケスケな恋愛体験を語る「キスだけじゃイヤッ!」(よみうりテレビ制作)も深夜からゴールデンへのコンバート組。こちらは3位だ。20代の男女が当たり前のように披露する同棲や浮気、どろどろの愛憎劇は確かにヘタなドラマより面白い。
しかし、冷静に見ればとくにモラリストでもない私でさえ、「日本人はここまで恥という概念を捨てたのか」とため息の一つも出る。むろん、これを表通りで流す放送局も同様だ。いくらジャーナリズムだ公共性だと威張ってみても空々しい。
TBSは「ズバリ言うわよ!」で11位にランクイン。細木数子はタレント部門でも6位だ。そりゃそうだろう。「あんた、死ぬよ」なんてセリフを世の中にまき散らした罪は大きい。他人に向かって冗談でも「死ね」とか言うもんじゃない、って昔の親は教えたものだ。
そうそう、今年は「子どもに見せたくないタレント」の第1位がロンドンブーツではなかった。秋になっても短パン姿のレイザーラモンHGだ。腰振って「フォーッ!」と叫ぶだけで引っ張りだこになるのだから、テレビ界のレベルが分かる。
国民が自分たちのレベルに合った首相を選ぶように、こんな番組やタレントが現在の視聴者に適しているとしたら。それが一番つらい。
▼一本木 剛(いっぽんぎ・つよし) 業界を横断する“放浪のフリーライター”にして、テレビ6台を所有する“伝説のテレビウオッチャー”。
【2005年11月5日掲載記事】
[ 2005年11月8日10時0分 ]