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「政府はうそを重ねてきている」 沖縄密約文書の真相 元毎日新聞記者・西山太吉氏講演録
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200510281457305
先の総選挙における自民党の“圧勝”は、小泉政権による情報操作の勝利でもあった。メディアもまた、それに乗せられた。沖縄返還交渉時にかわされた日米密約を1972年に暴いた元毎日新聞記者の西山太吉さんも、権力側の情報操作によって密約の問題を情報入手方法の問題にすり替えられ、有罪判決を受けて職も失った。密約を示す文書がありながら、政府は一貫して認めていない。国に謝罪などを求める訴訟を4月に起こした西山さんが9月末のアジア記者クラブの講演で、沖縄密約文書の真相とともに、大衆社会化が進む日本の状況と、メディアの役割などを語った。(アジア記者クラブ通信)
*最後部分だけ転載させていただきます。
▽選挙争点にならなかった外交
東アジアにおいて孤児になりつつある日本の外交が、総選挙では何一つテーマにされなかった。こんな選挙は、現代国家ではありえない。日本だけの現象です。これも、私の沖縄返還問題の情報操作と根底は同じ。そういうような総合的な構図というものを我々はもう1回認識して、特にメディアが自覚して、権力と相対峙していくような問題意識を持ってもらいたい。
私は最近、沖縄によく行きます。琉球新報と沖縄タイムスという大きな新聞があり、とても優秀な新聞です。沖縄では朝日が1000部ちょっと、読売と毎日が数百部。琉球新報は20万6000部で、沖縄タイムスは19万部。沖縄の人口は136万です。この2紙が私を応援してくれる。本当に有り難い。私の問題提起も非常に理解してくれるようになって、感謝しております。私は沖縄の2紙にかけています。2紙の編集幹部にも、「本土に向かって、あなたたちが発信しろ」と言いました。
次世代、若い世代が新聞を読まなくなっている。映像を見て、それに反応する。大衆社会状況は進行している。考えるということが、まずない。だから、今回のような選挙戦術が通用する。それを食い止めるには、立ち止まって分かりやすく解説して説明して、対話をする。そういう営々たる努力が新聞から行われなくてはならない。大衆に迎合してどんどん落としていけば、新聞は最後に崩壊する。新聞はそこで踏み止まって、現在の最大のテーマを大衆に伝達し続けていかなくてはいけない。そうしないと、存立基盤を失ってしまう。存立意義のない新聞は、いくら売れても新聞でない。
自分で言うのも何ですが、私は新聞記者の天性を持っていたように思う。天職のようなものでした。やめたあとは、生きがいがなくなった。今度生まれる時はもう一度、新聞記者になりたい。自分の資質だと思っています。(アジア記者クラブ通信)