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(日経2003年4月20日)
水俣病 水銀 許容値でも発症 熊本学園大教授らカナダで調査 長期汚染なら
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毛髪中の水銀値が世界保健機関(WHO)が定める許容限界値の50ppmを下回っていても、長期にわたってメチル水銀の汚染を受ければ水俣病(有機水銀中毒)を発症することが、熊本学園大の原田正純教授(精神神経学)らの調査で19日、分かった。
調査対象はカナダ・オンタリオ州の水銀汚染地区、グラッシーナロウズの先住民。原田教授らは1975年に続き、昨年、27年ぶりに現地を訪れ57人に検診を実施した。このうち9人は前回からの追跡調査だ。
9人は前回、毛髪水銀値が2〜44.2ppmでいずれも許容限界値以下。ほとんど症状がないか、しびれ感や震えなどの症状がある程度だった。今回は0.42〜18.1ppmで、前回よりさらに低い数値だったが、全員に運動障害などの明確な水俣病の症状が見られた。
継続的な調査をしている現地の行政機関が、少なくとも75年以降は確実に毛髪水銀値が減少しているとしていることから、原田教授らは許容限界値以下でも長期汚染を受ければ水俣病が発症すると結論付けた。
グラッシーナロウズは川や湖に囲まれた人口1000人足らずの地域。70年代をピークに工場排水による水銀汚染が拡大、住民は魚の摂取などを通じ継続的汚染を受けた。前回調査後、原田教授らが軽症の水俣病が既に発止していると勧告したが、州政府は公式には水俣病を認めなかった。86年以降、汚染企業などが基金金を設立、患者救済のための認定を行っている。
化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ugoki/ugoki_03/minamata_03_04_20.html
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