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□<救急医療>救急隊、重症の35%過小評価 患者1万人調査 [毎日新聞]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/first_aid.html?d=12mainichiF0512m167&cat=2&typ=t
<救急医療>救急隊、重症の35%過小評価 患者1万人調査 (毎日新聞)
救急車で病院に運ばれて医師が重症と診断した患者の35%は、救急隊が病状を中等症や軽症などと過小評価していたことが、東京消防庁の調査で分かった。特に、けが以外の内因性の病気では、過小評価は42%に達した。高度な医療が行える救命救急センターなどに患者が運ばれるのは、救急隊が「重症」と判断した場合に限られており、医師以外による判断の限界と危険性が浮かんだ。盛岡市で開催中の日本臨床救急医学会で11日に発表した。
同庁本田消防署(東京都葛飾区)の相澤浩幸救急隊長らが杏林大の救急医らと共同で、東京都内のある消防署が03年中に救急車で病院に運んだ患者、計約1万人を調べた。
その結果、病院到着時点で医師が、生命に危険のある「重症」と診断した患者が563人いた。しかし、このうち救急隊が重症と判断し救命救急センターなどに運んだのは364人(65%)にとどまった。残る199人は、救急隊や患者本人などの判断で、2次救急病院などに運ばれた。
1万人のうち約6500人を占めた内因性の病気の患者について、医師が「重症」と診断したのは452人。しかし、救急隊の判断による重症者は264人(58%)にとどまり、42%が過小評価されていた。外傷では、医師が重症と診断した患者111人中100人(90%)を救急隊も重症としており、内因性の病気の判断の難しさが際だった。
相澤さんは「重症の中には、がんで自宅療養中の患者が発熱した場合なども含まれ、救命センターへの搬送は不要な場合もある。しかし内因性の病気は過小評価の率が高いのは確かだ。救急隊は医師ではなく、判断には限界がある。すべての患者を救命センターに運べば過小評価はなくなるが、現状では難しい」と話す。
この日の学会では、岐阜県や大阪府の救命救急センターなども過小評価の実情を発表。「重症患者が救命救急センターに運ばれず、(死亡など)不幸な結果に終わっている可能性がある」と指摘した。【高木昭午】
[毎日新聞5月12日]
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