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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060403i206.htm
【ワシントン=増満浩志】原因不明の肝炎患者から、未知のウイルスの遺伝子とみられるDNAを取り出すことに、台湾・長庚医療センターの葉昭廷教授らが成功し、米感染症学会誌(JID)に発表した。
葉教授らは「まだ病原体とは言い切れない」と慎重だが、新たな肝炎ウイルスの可能性がある。
葉教授らは、2000年に原因不明の急性肝炎を発症した患者の血液から、未知のDNA配列を発見。「NV―F」と名付け、多数の来院者の血液を調べた。その結果、健康な人は180人中5人(2・8%)しか保有していなかった。これに対し、これまで知られるA型からE型までの肝炎ウイルスが検出されない、原因不明の肝炎患者からは69人中17人(24・6%)で、NV―Fが検出された。
17人のうち1人は劇症肝炎で、NV―Fは発症から約10日間、血中に現れ、症状の回復につれて消えた。この患者の肝細胞からは、NV―Fが作り出した物質(抗原)が検出され、NV―Fが肝臓で増殖したことをうかがわせた。
一方、慢性肝炎の患者でも、B型肝炎ウイルス感染者で14%、C型で28%がNV―Fを保有。
葉教授らはNV―Fについて「B型やC型と同じ経路で感染しやすいウイルスのDNA」と推測。ただ、「これとは別に未知の肝炎ウイルスが存在し、それも同じ経路で一緒に感染している可能性が残っている」と、慎重な見方も示している。
(2006年4月3日14時32分 読売新聞)
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