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(回答先: 食品添加物の現場 連載12 加工食品の「添加物黄金トリオ」塩・化学調味料・たんぱく加水分解物[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 10 日 23:31:11)
日刊ゲンダイ2月9日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載13
安部司
http://gendai.net/
血糖値を急激に上げる「ブドウ糖果糖液糖」
中身の10%が糖分の清涼飲料水
たとえばここに1本のペットボトルがあります。500_gの清涼飲料水.中身がお茶や水でなくジュース類やコーヒー飲料ならば、多くは「裏」の表示に「ブドウ糖果糖液糖」というものが害かれているはずです。
「ブドウ糖果糖液糖」というのは、極めて簡単に言ってしまえば「シロップ」のことです。バイオリアクターという酵素反応プラントを使って、安いでんぷんから作られるもので、30年ぐらい前から急速に広まりました。
たとえば、500_gの飲料には「ブドウ糖果糖液糖」が60_g以上は含まれています。つまり、皆さんが普段飲んでいる500_gのペットボトルのうち、なんと1割以上がシロップ(糖分)なのです.砂糖に計算すれぱ50c以上になります。これだけで摂取熱は200`iになります。
実際に講演の時などでその量を見せると、「たった1本のジュースにこんなに糖分が入っているの!」と皆さんビックリされます。それを溶かした「シロップ液」を飲んでもらうと、「甘くてとても飲めない」と言います。
でも、これに「酸味料」を3種類と「レモンなどの香料」を投入して、再び同じ人に飲んでもらうと、「アッ!これなら飲めます。おいしい」と目を白黒させます。ただの「シロップ液」のときは飲めないぐらい甘いのに、「酸味料」と「香料」で味付けし、炭酸ガスを溶かし込むと、おいしく飲めてしまう。これが添加物の便利なところであると同時に、怖さでもあります.
「ブドウ糖果糖液糖」で問題なのは、急激に血糖値を上げてしまうことです。砂糖も血糖値を上げますが、砂糖は体内でブドウ糖と果糖の2つに分かれてから吸収されていきます。しかし、「ブドウ糖果糖液糖」は最初からブドウ糖と果糖に分かれているため、アツという間に吸収されて血糖値がハネ上がってしまうのです。そもそも最初からブドウ糖に分解されたものを一気に大量に飲むなどということは、人類の長い歴史の中でなかったことです。
点滴も栄養分としてブドウ糖が入っています。しかし、点滴のブドウ糖の濃度は全体量からすれぱ、わずか0・5%未満にすぎません。点滴と飲むのとでは吸収率が違いますが、それにしても先ほど紹介した「シロップ液」に比べるとはるかに濃度は低いのです。空腹時に清涼飲料などを飲むときは、少し気を使っていただきたいのです。 (つづく)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
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