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(回答先: 食品添加物の現場 連載4 一本の純米酒から10本のアル添酒・安い酒には理由がある[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 1 月 27 日 01:52:52)
日刊ゲンダイ1月28日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載5
安部司
http://gendai.net/
安物の明太子 低塩梅干し ハム こうして作る
低級品のタラコもひと晩でツヤツヤ
梅干しも塩分ばかりが問題なのではない
「添加物が大量に入っている食品」というと、カップ麺やスナック菓子を思い浮かべる人が多いでしょうが、添加物の量から言うと、何もこれらの食品が特別に多いということはありません。
業界で「添加物の多い食品」として知られているのは、むしろ「明太子」「漬物」「ハム・ソーセージなどの練り物」です。”だから食べるべきではない”などと言うつもりはありませんが、廉価品に多くの添加物が使われていることは否定しようのない事実です。
そこで、その「裏側」をこっそりお教えしましょう。
もちろん、どんな明太子もタラコを原料に作られます。しかし、安い商品はタラコをそのまま使うわけではないのです。ドロドロに軟らかく、粒がない低級品のタラコも、ひと晩添加物の液に漬ければ、赤ちゃんのようなつやつや肌に生まれ変わります。身も締まって、しっかりしたいいタラコに変身です。
明太子にはだいたい20種類以上の添加物が使われます。最近、「無着色」のシールが張られた明太子がスーパーなどで人気で、いかにも健康的なイメージですが、なんてことはない、「合成着色料」こそ使っていませんが、それ以外の添加物は「着色もの」とほとんど変わりません。20種類のうち1種類だけを外して、他はそのまま。こんな消費者を誤解させる話があっていいのでしょうか。
漬物だってそうです。「低塩梅干し」が流行で、「塩分控えめだから体にいい」と思って食べていませんか。しかし、塩を減らすと味があいまいになってしまうため、添加物を使います。味付けは「化学調味料」、保存は「ソルビン酸」、酸味は「酸味料」で補います。また、塩辛さを抑えるために、「甘草」「ステビア」などの甘味料を加えます。
ハム・ソーセージ類のなかにも、業界内で「雑巾ハム」「プリンハム」と呼ぶくらい、豚肉にゼリーを入れて増量してあるものがあります。絞ると水が出るから雑巾ハムなのです。製造工場では、100本くらいの注射器で肉の塊にいっせいにゼリーを注入します。一度見たら忘れられない凄い光景です。「特売」「目玉商品」として売られるハムの多くが、こうして作られます。
もちろん、まったくの無添加、無着色、本当に塩分控えめの商品はいっぱいありますか、入っている添加物の量がカップ麺よりも多い明太子、スナック菓子よりも塩分や糖分か多い低塩梅干し、水分で増量したハムは少なくないのです。カップ麺やスナック菓子だけを日の敵にしても意味はありません。(つづく)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
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