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http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060113/lcl_____kgw_____003.shtml から転載。
昨年十一月、自宅で妻を刺殺したとして殺人罪に問われた藤沢市藤が岡、会社員中村均被告(48)の初公判が十二日、横浜地裁(栗田健一裁判長)であり、中村被告は起訴事実を認めた。検察官は冒頭陳述で、精密検査を指示した医師の言葉などを同被告が勝手に解釈し、末期の中皮腫と思い込み、妻を道連れにしようとしたと動機を指摘した。
起訴状によると、中村被告は昨年十一月一日午前零時ごろ、自宅寝室で横になっていた妻真奈美さん=当時(46)=を包丁で刺し失血死させた。
検察側の冒陳によると中村被告は、空調機器の営業として二十年以上勤務。アスベスト(石綿)の吹き付けが疑われる場所で、空調の修理をしたこともあり、アスベストを原因とする中皮腫をめぐる報道で不安を感じていた。実際に胸などに違和感を覚え、診察を受けたが「CT(コンピューター断層撮影)スキャンを受けるように」との医師の言葉に不安を募らせた。もともと神経質な性格だったが、インターネットで調べるなどするうちに不安を増幅させ、思い詰めていった。
「一人で死ぬのは寂しい。最愛の妻を道連れにしよう。末期で体力がなくなる前に」。スーパーで出刃包丁を購入し、ベッドの下に隠した。
妻を殺して自殺するつもりだったが、犯行後は怖くなり、真奈美さんの遺体に手を合わせた上で、同居の母親に発見されるまで約五時間、そばに居続けた。検査の結果、中皮腫ではないと分かったのは、逮捕後の取り調べの最中だった。
中学生と小学生の二人の子どもがおり、周りからは幸せそうな家庭に映っていた。「(真奈美さんと中村被告の)二人は本当に仲が良かった。どうしても(事件を)理解できない。子どものことを考えなかったのか」
真奈美さんの姉の調書が検察官に読み上げられると、中村被告は現実から目を背けるように下を向き、おえつを漏らし続けた。 (佐藤 大)
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