★阿修羅♪ > 不安と不健康11 > 182.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20051209002.htm
高血圧の薬を飲んでいる人は肺炎になりにくいという調査結果を、金沢医科大の森本茂人教授(高齢医学)らの研究グループが国際誌「老年医学」に報告した。肺炎は七十五歳以上の死因のトップで、つばや食べ物が肺に入ってしまうのが原因とされる。高血圧の薬には空せきがでる副作用があり、森本教授は、服用者がせきをすることで肺に異物が入るのを防いでいると考えている。
森本教授は約三百人の高齢者を対象に調査し、降圧薬として広く使われている「ACE阻害剤」を飲んでいる人と飲んでいない人で肺炎のかかる割合を分析した。その結果、ACE阻害剤を服用している人の肺炎発症の危険度は、飲まない人に比べて三分の一と非常に低かった。寝たきりや認知症など肺炎を起こしやすい患者の場合でも、服用者は肺炎になりにくいことが分かった。
ACE阻害薬は高血圧に関係する酵素の働きを止める作用があり、血圧を上げる物質を減らし、血圧を下げる物質を増やす。このうち血圧を下げる物質は、のどでは、飲み込んだり、せき込んだりする反応もつかさどっている。ACE阻害薬の副作用として、空せきが挙げられていた。
森本教授は、遺伝的に高血圧になりやすい人の研究を進める中で、せきと遺伝子の関係にたどり着き、これまでにも、肺炎にかかる危険性が遺伝子の違いで三倍も高くなる体質があることを明らかにしている。今回の調査によって高血圧薬と肺炎を初めて関連付けた。
高齢者はのどの感覚が鈍って、異物が肺に入ってきても、せき込まなくなりやすい。このため、口の中の雑菌や胃の内容物が誤って肺に入ることで起きる誤嚥性(ごえんせい)肺炎で死に至るケースが多いという。森本教授は「むせることが肺炎予防になる」と話している。
▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康11掲示板