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中皮腫死亡率、平均の11倍 兵庫・尼崎の工場周辺
2005年11月23日18時41分
兵庫県尼崎市にあった「クボタ」旧神崎工場の半径500メートル以内に居住歴のある人で、アスベスト(石綿)が原因とみられる中皮腫(ちゅうひしゅ)による死亡率が、女性で全国平均の18.1倍、男性で9.8倍、男女合わせると11.7倍に達していたことが奈良県立医科大学の車谷典男教授(産業疫学)と大阪府立公衆衛生研究所の熊谷信二課長(有害物暴露評価)の疫学調査でわかった。今年8月の中間報告では男女合わせて9.5倍だったが、その後に調査対象者が増えたことで跳ね上がった。工場周辺の危険な実態がより浮き彫りになった。
車谷教授は「女性の死亡率が高いのは、一般的に専業主婦が多く、家などの生活圏にいて石綿の暴露時間が長かったのでは」とみている。
23日に大阪市内であった日本職業・災害医学会学術大会で発表した。
面接に応じた遺族や患者101人中、仕事以外で石綿を吸い込んだために中皮腫を患ったと考えられるのは85人。うち76人が平均58.2歳で死亡していた。ほとんどが工場から半径1.5キロ以内に住んでいた。特に、半径500メートル以内では、05年までの10年間で25人が発症し、うち23人が亡くなっていた。
このうち、旧神崎工場で毒性の強い青石綿が使われていた期間(1957〜75年)と中皮腫が発症するまでの潜伏期間などから、工場との因果関係が強いと予想される00〜05年の死亡者51人を男女別に集計・分析した。
その結果、半径500メートル以内で女性は5人亡くなっており、年間14万人に1人とされる全国平均と比べ、死亡率が18.1倍と際だって高かった。500メートル〜1キロでも9人で12.1倍。一方、男性は500メートル以内の死亡が9人で9.8倍、500メートル〜1キロは13人で5.3倍だった。
■中皮腫発症者の分布
旧工場からの距離 死者 患者
500メートル以内 26(14) 2
500メートル〜1キロ 27(22) 4
1〜1.5キロ 15(9) 2
1.5キロ以上 8(6) 1
計 76(51) 9
(かっこ内は00年以降の死者。車谷典男教授調べ)
http://www.asahi.com/life/update/1123/005.html
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