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シロートには、経済学では何が正統で、何が異端で、何がトンデモなのかわからん
そもそも、(普遍的な)正統なんてものがあるのか
どなたか偉い人コメントして下さい
---- ここから転載 ----
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02361.HTML
2005.12.24(その2)
2005年森田実政治日誌[536]
「日本は財政危機ではない」「純債務でみれば日本の財政は健全」と主張し、小泉内閣と財務省の日本財政破綻論を完膚なきままに論駁した菊池英博教授の著書『増税が日本を破壊する』(ダイヤモンド社刊)に学ぼう
「税金が発明されたのは、皆が成功しようという欲望を持たないようにするためだ」(フィリップ・ブーヴァール)
菊池英博著『増税が日本を破壊する』については、以前に本HPで紹介した。今日は中身に一歩踏み込んで紹介してみたい(私は菊池理論の支持者である)。
菊池英博教授の主張を聞こう。
《私は毎年、ニューヨークやワシントンの会議に出席し、多くの要人と会い、アメリカ経済や日本経済について意見交換している。彼らには、日本が財政危機だという認識はまったくない。ここ2、3年、彼らは「日本が国債を買ってくれるので、アメリカは減税ができ、経済が回復している。日本は自分のカネで減税できる。どうして減税して需要を喚起しないのか」と言う。》
《日本は現在、大きな罠に落ち込んでいる。その罠(たこ壺)の中でもがいていて、いつまでたっても表に出られない。いわば、魔女に呪文をかけられているのだ。》
《日本人の多くは、財政再建という罠を仕掛けられて萎縮し、たこ壺に落ち込んで這い上がれないでいるのではなかろうか。今からでも遅くない。目を覚まして、本書を読んでいただきたい。そうすれば増税はまったく必要ないことがはっきりするであろう。》 《世界一の金持ち国家が、財政赤字の解消策として、大増税を実行しようとしている。しかし、日本の財政事情と経済情勢を考えたとき、これこそもっとも安易で危険な政策、「天下の愚策」である。》
《(政府・財務省の)考えには、一国の財政政策が実態経済と国民生活に及ぼす影響など眼中にない。1997年度の増税はこの考えで実行して、大失敗した。戦前の昭和恐慌(1930〜1931年)を引き起こした緊縮財政も、同じ発想からでたものだった。今回の増税案も実態経済への影響をまったく考えない政策である。つまり、短期的な財政収支バランスだけを考えているのである。》
《日本の財政を《粗債務》だけで捉えている。》
《日本は世界一の金持ち国であり、政府は国内総生産(GDP)に相当する500兆円近い金融資産を保有している。》
《純債務でみれば日本の財政は健全。》
《「純債務のGDP比率」でみると、日本は“実質”的にユーロ地域並みであって、粗債務のGDP比率とは、大きく異なっている。》
《最近の数字では、「純債務のGDP比率」は2000年が50.4%であり、債務がかさ上げされた2001年には一挙に65.1%になり、2004年に78.4%に上昇している。しかし、2001年からの債務かさ上げ分を調整すれば、純債務のGDP比率は“実質”60%程度であり、ユーロ地域やドイツ並みの数字である。日本だけが突出しているわけではない。》
菊池教授の指摘は正しい。
政府・財務省とのその手先となっている大新聞は、大増税を国民に納得させるために、「粗債務」だけで日本の財政を捉え、「純債務」を隠しているのだ。これこそ「大トリック」である。菊池教授は政府・財務省と大新聞のごまかしを容赦なく暴き出している。
小泉内閣・財務省と自公両党が進め、前原民主党が相乗りしている大増税は大きな過ちであり、これを実行すれば、日本経済は大混乱に陥る。日本は崩壊する。
この「天下の愚策」を止めなければならぬ。全国で大反対運動を起こそう!