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ＮＹ外為(23日)：ドルほぼ変わらず、週間では７週で最大の値上がり (ブルームバーグ)
2005年12月24日(土)05時50分
12月23日（ブルームバーグ）：ニューヨーク外国為替市場のドルは対ユ
ーロでほぼ変わらず。経済指標をきっかけに、連邦準備制度があと２回は追加
利上げを実施するとの観測が強まるなか、週間ベースでは11月初め以来最大
の値上がりとなった。
米利上げに起因する日本・欧州との金利格差が拡大を背景に、ドルは今年
堅調に推移。対ユーロと対円の両方で４年ぶりの上げ相場で１年を終える見通
し。ドルは今月20日、住宅着工件数の急増を材料に対ユーロで買われ、この
５カ月以上で最大の値上がりを記録していた。23日発表の別の統計では、消
費者信頼感の上方修正も明らかになった。
ワコビア（ノースカロライナ州シャーロット）の上席通貨トレーダー、ア
ラン・カッバニ氏は、「予想より好調な経済を示唆するデータが続いている」
と指摘。「良好な統計はドルに有利な金利格差が続くことを意味する」と付け
加えた。
ＥＢＳによると、ニューヨーク時間午後３時現在、ドルの対ユーロ相場は
１ユーロ＝1.1861ドルとほぼ変わらず。対円では１ドル＝116円32銭と、前
日遅くの同116円67銭から下げた。週間ベースでのドルは対ユーロで1.3％
上げ、11月４日までの週以来で最大の値上がり。対円では0.5％上昇した。
米ミシガン大学が午前に発表した12月の消費者マインド指数（確報値）
は91.5（前月81.6）と、７月（96.5）以来の高水準になった。速報の88.7か
ら上方修正され、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央
値の89を上回った。また米商務省が朝方に発表した11月の米製造業耐久財受
注額は前月比4.4％増加した。増加率は前月の同3.0％増（第１次改定値の
3.4％増から修正）を上回り、この６カ月で最大を記録した
ＲＢＣキャピタル・マーケッツ（シドニー）の上席通貨ストラテジスト、
グレッグ・ギブズ氏は、欧米がクリスマスの連休を控えているほか、日本が祝
日で休場だったため、この日は薄い商いにとどまったと指摘した。
薄商い
ＲＢＣのギブズ氏は、「この日の商いは通常の10％程度だろう」と述べ
た。通貨先物取引で世界最大のシカゴ商業取引所（ＣＭＥ）はこの日、ニュー
ヨーク時間午後１時までの短縮取引だった。
米商務省が20日に発表した11月の住宅着工件数（季節調整済み、年率換
算、以下同じ）は前月比5.3％増の年率212万3000戸だった。一方、23日の
朝方に発表された11月の米新築一戸建て住宅販売（季節調整済み年率）は年
率124万5000戸にとどまり、前月比で11.3％急減した。ブルームバーグ・ニ
ュースがまとめたエコノミスト予想中央値の130万戸を下回った。
連邦準備制度のこれまでの姿勢からは、住宅市場が冷え込まない限りは利
上げを休止する可能性が低いことがうかがわれる。マーク・オルソン理事は５
日、「住宅とエネルギー価格は引き続きわれわれの注目要因だ」と述べていた。
ブルームバーグが11月30日から今月８日にかえてまとめたエコノミスト
の予想中央値では、現行4.25％のフェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導目標
は来年第２四半期末までに4.75％に引き上げられている。連邦準備制度は
2004年６月以降13度にわたって利上げを実施した。
原題： Dollar Heads for Biggest Weekly Gain Against Euro Since Nov. 4 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先：
（抜粋） {NXTW NSN IRYVMV1A1I4H
ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae
anishimae3@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者への問い合わせ先：
Rodrigo Davies in London at rdavies13@bloomberg.net.
Michael McDonald in New York at mmcdonald10@bloomberg.net;
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=24bloomberg12adgTlicV_iqI
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