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「為替」 GDPデフレーター上方修正を受け金利先高観強まりドル上昇117.54円まで／ニューヨーク外国為替市場概況
「GDPデフレーター上方修正を受け金利先高観強まりドル上昇117.54円まで」ニュー
ヨーク概況 2005年12月22日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:33JST 「GDPデフレーター上方修正を受け金利先高観強まりドル上昇117.54円まで」
【ロンドン市場概況】
21日のロンドン外為市場では、ユーロ圏の複数の関係筋の話と伝えられた「ECBは
3月に0.25％の追加利上げ実施見込み。2006年に少なくとも2回利上げ実施する見通
し」との発言を受けてユーロ買いが強まり、ユーロ・ドルは1.1885ドルから1.1912
ドルまで上昇し、ユーロ・円は139円11銭から139円39銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、12/7-8英中銀金融政策委員会議事録で、金利据え置き決定が8対
1だったことが判明したのを受けて（11月据え置きは9対0）、ポンド売りが優勢にな
り、1.7585ドルから1.7495-00レベルまで下落した。ドル・スイスは、ユーロ・ドル
の上昇をきっかけに1.3031フランまで下落後1.3083フランまで反発、ドル・円は116
円94銭から117円15銭で取引された。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ユーロ圏の複数の関係筋
「ECBは3月に0.25％ポイントの追加利上げを実施する見込み」
「ECB、2006年に少なくとも2回の利上げを実施する見通し」
12/7-8英中銀金融政策委員会議事録
「金利据え置き決定は8対1」
「ニッケル委員が0.25％ポイントの即時金利引き下げを支持」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円21銭、ユーロ・ドル：1.1871ドル、ユーロ・円：139円10銭、ポン
ド・ドル：1.7497ドル、ドル・スイス：1.3084フラン
【ニューヨーク市場概況】
21日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米7-9月期のGDPデフレーターが上方
修正され、債券利回りの上昇を受けて117円14銭から117円54銭まで上昇したが、ク
ロス・円絡みの売りが継続することで117円35銭前後まで軟化して引けた。
ユーロ・ドルは指標発表後に1.1878ドルから1.1801ドルまで急落したが、アジアや
中東筋と噂される買いに下値を支えられ1.1835ドル前後で引けた。ユーロ・円は139
円23銭から138円55銭まで下落した。ポンド・ドルは来年度の英利下げ観測が浮上し
たことで1.7500ドルから1.7383ドルまで下落した。ドル・スイスは1.3076フランか
ら1.3168フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は在庫統計を受けて上昇。本日午前に発表された在庫統計で原油在庫が予
想外の増加となったものの、先週の米北東部の気温低下を受けて蒸留油（ヒーティ
ングオイル含む）が大幅に減少し、暖房需要の拡大懸念が強まることで買いが先行
した。NYMEX原油先物価格（2月限）は統計発表後に上下したが、午後は強含み推移
し、58.56ドル（前日比0.8％高）で取引を終えた。
米週次の在庫統計：原油は予想外の増加、蒸留油は大幅減少
原油在庫：前週比+130万バレル（予想-100万バレル、前回-89万バレル）
ガソリン在庫：同比-30万バレル（予想+95万バレル、前回+177万バレル）
蒸留油在庫：同比-282万バレル（予想-50万バレル、前回-9万バレル）
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、朝方発表された米7-9月期のGDPデフレーター確報値が予
想を上回った事を受けてドル買いが先行している。115-120円のレンジ相場を予想す
る投資家も増え、オプション市場での変動率は低下、1ヶ月物は8.600％から
8.450％、3ヶ月物は8.525％から8.475％、6ヶ月物は8.375％から8.325％へそれぞれ
低下した。
リスクリバーサルは、ドル・円が上値を試す動きを受けて、円コール買い意欲は昨
日に引き続き弱まっている。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.800％から
+0.750％へ縮小、3ヶ月物は+0.850％で昨日と変わらず、6ヶ月物は+0.925％から
+0.875％へそれぞれ縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。大型買収の発表が好感され朝方から上昇して始まった。午後に
なって上げ幅を縮めたものの、引けにかけては小幅反発する展開となった。セクタ
ー別では、運輸や素材が上昇する一方で公益事業や自動車・自動車部品が軟調。医
薬品のイナメッド(IMDC)はメディックス・ファーマスーティカルズ(MRX)と買収で合
意していたが、アラガン(AGN)から新たな買収提案を受けて上昇。ストレージのシー
ゲート(STX)はマクスター(MXO)を19億ドルで買収すると発表して両社とも上昇し
た。予想を上回る決算を発表した携帯機器のパーム(PALM)や運輸のフェデックス
(FDX)も買われた。一方でAOL部門への出資で正式に合意したグーグル(GOOG)とタイ
ムワーナー(TWX)は小幅安。ダウ構成銘柄では、カーク・カーコリアン氏率いる投資
会社が持分を減らしている事が明らかとなったGM(GM)が下落。結局ダウは28.18ドル
高の10833.73、ナスダックは9.24ポイント高の2231.66で取引を終了した。NYのスト
ライキは2日目となっている。ブルームバーグNY市長は、ストライキの解除を交渉再
開の条件とするべきとの見解を示しており、長期化を予想する見方から小売業や地
域経済への影響が懸念されている。
【経済指標】
米・7-9月期のGDP確報値：前期比+4.1％（予想+4.3％、改定値+4.3％）
米・7-9月期のGDPデフレーター確報値：前期比+3.3％（予想+3.0％、改定値3.0％）
米・7-9月期の個人消費確報値：前期比+4.1％（予想+4.2％、改定値+4.2％）
カナダ・10月の小売売上高：前月比+0.6％（予想+0.3％、9月-0.9％）
【要人発言】
ラッカー米リッチモンド連銀総裁（投票権無）
「2006年度の経済成長は3.5％を予想」
「企業投資はかなり早いペースで拡大」
「住宅活動は2006年度に減速すると予想」
「コアインフレ率は1％-2％の目標範囲内におさまっており、低い水準で安定してい
る」
「インフレ予想は引き続き抑制されている」
「ある程度の潜在的な価格圧力は継続」
「インフレの兆候に積極的に対応すべき」
「経済成長は底堅い」
「雇用は順調に拡大し、完全雇用状態に近い」
「来年末に金利上昇がどの水準にあるかは経済指標次第」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.09 117.54 116.94 117.37
ユーロ・ドル 1.1886 1.1913 1.1802 1.1837
ユーロ・円 139.14 139.39 138.55 138.92
ドル・スイス 1.3070 1.3168 1.3033 1.3129
ポンド・ドル 1.7552 1.7585 1.7383 1.7446
株式市場：
NYダウ 10805.63 10900.89 10805.63 10833.73
ナスダック 2227.50 2241.94 2225.19 2231.66
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.653 4.676
米国債10年物 4.460 4.490
先物市場：
NY金先物 496.0 497.7 492.3 495.3
NY原油先物 58.35 58.70 57.55 58.56
シカゴ日経平均先物 15930 15965 15900 15955
（フィスコ） - 12月22日7時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。