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NY外為:ドルは対ユーロ3日続伸、価格指数上方修正で利上げ観測(2) (ブルームバーグ)
2005年12月22日(木)06時42分
12月21日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場ではドルが対
ユーロで3日続伸。この6週間で最長を記録した。第3四半期国内総生産(G
DP)統計で、個人消費支出(PCE)価格指数の上方修正を機に、ドルに買
いが入った。
統計を受けて市場では、連邦準備制度が少なくとも2度は追加利上げを実
施するとの観測があらためて強まった。ドルは今年、対円、対ユーロの両方で
約14%値上がりしてきた。これに貢献してきた金利水準での優位性は、利上
げによって一段と高まる可能性がある。
リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの通貨ストラテジスト、デービ
ッド・モジナ氏(ニューヨーク在勤)は統計について、「ドルには若干の押し
上げ材料となった」と指摘。「価格指数は依然として高めの水準にある。これ
が連邦準備制度の懸念材料となっている」と述べた。
EBSによると、ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルの対ユーロ
相場は1ユーロ=1.1835ドル。前日遅くの同1.1859ドルから上昇した。リー
マンは06年第1四半期末のドル相場を1ユーロ=1.15ドルと予想している。
この日の対円相場は1ドル=117円31銭。前日遅くの水準とほぼ変わらず。
商務省が発表した第3四半期GDP統計によると、食品とエネルギーを除
いたPCEコア価格指数確報値は前月比年率1.4%上昇。改定値の同1.2%上
昇から上方修正された。第3四半期のGDP伸び率は同4.1%。改定値の同
4.3%から下方修正された。
商務省は22日、11月の個人所得・支出統計を発表する。ブルームバー
グ・ニュースがまとめたエコノミスト7人の予想中央値では、PCEコア
価格指数は0.2%の上昇とされている。前月は同0.1%上昇だった。
リッチモンド連銀総裁
ドル上昇の背景には、リッチモンド連銀のジェフリー・ラッカー総裁の発
言があった。講演テキストによると、ラッカー総裁は中央銀行はインフレの兆
候に対して「強い対応」が必要だと述べた。
米商務省が20日に発表した11月の住宅着工件数は、この7カ月で一番の
増加を記録した。雇用創出の加速とハリケーン被災地での復興需要で住宅建設
市場が活気を取り戻した。
ECB
欧州の取引時間ではユーロが堅調に推移。ECBが3月に追加利上げを実
施する公算が大きいとしたロイター通信の報道をきっかけに上昇したが、騰勢
を維持できなかった。
ECBの政策金利上昇観測は、金利先物市場に反映されている。3カ月物
欧州銀行間貸出金利(EURIBOR)9月限はこの日、3.025%と、3月以
来の水準に上昇した。欧州中央銀行(ECB)は1日、5年ぶりの利上げに踏
み切り、政策金利を2.25%に引き上げた。
ECBのチーフエコノミスト、オトマー・イッシング理事をはじめ、複数
の政策当局者はこれまでに、インフレの脅威が鮮明になれば追加利上げを実施
する可能性があると示唆してきた。ユーロ圏のインフレ率は5月以来、ECB
目標の2%を上回って推移している。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの通貨ストラテジスト、ポー
ル・ロブソン氏(ロンドン在勤)は、「ユーロに積極的に買いを入れるには、
ECBの追加利上げが近いとの明確な示唆を得る必要がある」と述べた。
原題: Dollar Rallies for 3rd Day as Inflation Gauge Is Revised Higher 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
(抜粋) {NXTW NSN IRV96G0YHQ0X
ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae
anishimae3@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者への問い合わせ先:
Michael McDonald in New York at mmcdonald10@bloomberg.net;
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=22bloomberg12aNpb3tpsnm3c