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「為替」 米住宅市場の鈍化懸念の後退でドル全面高、ドル・円116.36円→117.30円/ニューヨーク外国為替市場概況
「米住宅市場の鈍化懸念の後退でドル全面高、ドル・円116.36円→117.30円」ニュ
ーヨーク概況 2005年12月21日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:18JST 「米住宅市場の鈍化懸念の後退でドル全面高、ドル・円116.36円→117.30円」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、一時欧州通貨を中心にドル買いが優勢になり、ユ
ーロ・ドルは1.1990ドルから1.1957ドルまで下落、ポンド・ドルは1.7631ドルから
1.7592ドルまで下落、ドル・スイスは1.2945フランから1.2985フランまで上昇し
た。その後、ユーロ・ポンドの売りが出たのきっかけにポンド・ドルが1.7684ドル
まで上昇したことで、ユーロ・ドルは1.1985ドルまで反発、ドル・スイスは1.2953
フランまで反落した。ユーロ・ポンドは0.6805ポンドから0.6775ポンドまで下落し
た。ドル・円は116円69銭から116円31銭まで軟調に推移し、ユーロ・円は139円84銭
から139円31銭まで下落した。ニューヨークの公共交通機関(バス、地下鉄)が25年
ぶりのストライキに突入した。
【経済指標】
ユーロ圏・10月の貿易収支:ゼロ(9月+20億ユーロ←+14億ユーロ)
英・11月のマネーサプライM4:前月比+1.1%(予想+1.0%、10月+1.2%)
【要人発言】
欧州委員会四半期経済報告
「GDP予想、2005年第4四半期を0.4%→0.6%程度、2006年第1四半期を0.5%→0.6%
程度に上方修正」
「ユーロ圏の経済成長は輸出と投資により堅調、原油高でコアインフレに上昇圧
力」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:116円57銭、ユーロ・ドル:1.1962ドル、ユーロ・円:139円43銭、ポン
ド・ドル:1.7635ドル、ドル・スイス:1.2976フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、米11月の住宅着工件数が予想以上に増加し、住
宅市場の鈍化懸念が後退したことからドルが全面高となった。ドル・円はアジア筋
の買いやリアルマネーのショートカバーを受けて116円50銭から117円30銭まで上昇
し、高値圏117円20銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはモデルファンド筋の売りや、米企業レパトリのドル買いの噂で
1.1966ドルから1.1840ドルまで下落し、1.1860ドル前後で引けた。ユーロ・円はフ
ァンド筋のキャリートレード(低金利の円を借りて、高金利通貨、商品などに投資
する手法)の手仕舞いが継続し139円44銭から138円55銭まで下落するが、ドル・円
の上昇に連れて139円00銭前後まで戻して引けた。ポンド・ドルは1.7643ドルから
1.7528ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2973フランから1.3118フランまで上昇
した。
【原油市場】
原油相場は5日ぶりに反発。週次の在庫統計に対する警戒感やNY交通機関の全面運休
による市場参加者の減少を受けてポジション調整の買戻しが優勢となった。明日発
表予定の在庫統計は先週末時点のものであり、先週は寒波到来で平年を下回る気温
が続いていたことから市場では“暖房燃料の需要拡大によってヒーティングオイル
を中心に在庫は大幅減少する”との見方が強まっている。NYMEX原油先物価格(1月
限)は強含み推移し、57.98ドル(前日比1.1%高)で取引を終えた。
米週次の在庫統計の事前予想:
原油在庫:前週比-100万バレル、前回-89万バレル
ガソリン在庫:同比+95万バレル、前回+177万バレル
蒸留油在庫:同比-50万バレル、前回-9万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、予想を上回る11月住宅着工件数を受けて、金利先高観が
強まりドル買いが先行している。ドル戻り相場を受け、オプション市場での変動率
は低下、1週間物は8.500%から7.750%、1ヶ月物は8.700%から8.600%、3ヶ月物は
8.675%から8.525%、6ヶ月物は8.475%から8.375%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、ドル・円相場が115円50銭手前から反発した事から円コール
買い意欲も弱まっている。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.900%から
+0.800%、3ヶ月物は+0.950%+0.850%、6ヶ月物は+0.975%から+0.925%へそれぞ
れ縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表された11月の住宅着工件数が予想を上回ったほか、生
産者物価指数も予想以上に低下したことが好感され、朝方は上昇して始まった。し
かしながら、引き続き税金対策の売りが続いているほか、NY市の地下鉄とバスがス
トライキにより運行停止となっており、長期化による年末商戦に対する懸念から、
引けにかけては下落に転じた。セクター別では、エネルギーやヘルスケア機器・サ
ービスが上昇する一方で自動車・自動車部品とメディアが軟調。モルガンスタンレ
ー(MWD)が好決算を発表して上昇。またWSJ紙がプラスチック部門を近く売却する
意向と報じたタイコ(TYC)も堅調に推移した。一方で破産した自動車部品のデルフ
ァイが再建案を撤回したことを受けて、GM(GM)が過去最安値に迫る水準にまで売
られた。同じく自動車部品のデーナコープ(DCN)も800人の人員削減と2800万ドル
のリストラ費用計上を発表して下落。ダウ構成銘柄では、昨日急騰したファイザー
(PFE)やメルク(MRK)が反落となった。結局ダウは30.98ドル安の10805.55、ナス
ダックは0.32ポイント安の2222.42で取引を終了した。NY市のストライキによる小売
企業への影響が懸念される一方で、同市内のホテルを多数保有するスターウッド・
ホテルズ(HOT)などが利益を享受するとの見方が広がっている。
【経済指標】
米・11月の建築許可件数:215.5万戸、前月比2.3%増(予想209.3万戸、10月210.3
万戸)
米・11月の住宅着工件数:212.3万戸、前月比5.2%増(予想201.7万戸、10月201.7
万戸←201.4万戸)
米・11月生産者物価指数(PPI):
全体:前月比-0.7%(予想-0.5%、10月+0.7%)
コア(食品&エネルギー除く):前月比+0.1%(予想+0.2%、10月-0.3%)
【要人発言】
特になし
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.61 117.30 116.36 117.20
ユーロ・ドル 1.1983 1.1990 1.1840 1.1859
ユーロ・円 139.66 139.84 138.57 138.99
ドル・スイス 1.2963 1.3118 1.2945 1.3089
ポンド・ドル 1.7628 1.7684 1.7528 1.7546
株式市場:
NYダウ 10836.93 10860.14 10789.62 10805.55
ナスダック 2223.20 2231.02 2213.52 2222.42
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.637 4.654
米国債10年物 4.433 4.462
先物市場:
NY金先物 508.7 509.5 496.5 497.0
NY原油先物 57.51 58.20 57.30 57.98
シカゴ日経平均先物 15600 15650 15575 15645
(フィスコ) - 12月21日7時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051221-00000002-fis-brf