★阿修羅♪ > 国家破産43 > 796.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20051220NTE2IFT0120122005.html
英蘭ユニリーバ、株式の二重上場を維持(12/20)※
組織改革を進めている食品・日用品大手のユニリーバは、英国とオランダで分かれている本社と、株式のロンドン市場とロッテルダム市場への二重上場を維持すると発表した。単一の企業になった場合、投資家と会社に税金面の負担が生じると判断した。
ユニリーバはこれまで、共同で企業運営してきた英蘭それぞれの会長と最高経営責任者(CEO)を1人ずつにするなどの改革を実施してきた。今回の二重上場維持の決定は、変革を望む投資家を失望させている。プルデンシャル・エクイティ・グループのアナリスト、ジョン・マクミリン氏は「上場先を一本化すれば、ネスレやダノンとの競争に苦しむ同社に勢いが戻っただろう」と語る。二重上場のままでは、自社株買いの実施や企業買収のための資金調達に支障があると投資家は懸念する。
しかし、ユニリーバは「単一の組織になれば英蘭の間で法人税債務の裁定が困難になる。投資家にも影響が及ぶ。二重上場していれば、英蘭の納税者はそれぞれの企業の配当から税控除を受けることができる」としている。アントニー・バーグマンズ会長は「現在の柔軟な組織構造によって、投資家は異なる通貨建ての株式を選択できる。ユニリーバの企業文化は多文化主義のもとに形作られている」と述べた。
ユニリーバは「上場先を欧州域外に移すことも含め、すべての選択肢を検討した。しかし、他の組織構造を採用する説得力のあるメリットは見つからなかった」と述べた。ただし、株式統合によって両社の株式の価値を同等にすることや、取締役指名の権利をすべての株主に与えるなどの改革は実施する。(英フィナンシャル・タイムズ特約)