| ★阿修羅♪ > 国家破産43 > 783.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
「為替」 ドル・円115.90円までじり安、クロス円絡みの売り継続／ニューヨーク外国為替市場概況
「ドル・円115.90円までじり安、クロス円絡みの売り継続」ニューヨーク概況
2005年12月20日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:28JST 「ドル・円115.90円までじり安、クロス円絡みの売り継続」
【ロンドン市場概況】
週初19日のロンドン外為市場では、円の買い戻しがやや優勢になり、ドル・円は
116円45銭から116円07銭まで軟調に推移し、ユーロ・円も139円99銭から139円46銭
まで下落した。ポンド・ドルは、ビーン英中銀金融政策委員（チーフエコノミス
ト）のハト派的な発言（英紙）を受けてポンド売りが先行し、1.7703ドルから
1.7645ドルまで下落、ユーロ・ドルは、ユーロ圏の鉱工業生産の低下を受けて
1.2031ドルから1.1999ドルまで弱含みに推移した。ドル・スイスは1.2894フランか
ら1.2922フランで取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・10月の鉱工業生産：前月比-0.8％（予想-0.4％、9月-0.3％←-0.4％）
【要人発言】
ビーン英中銀金融政策委員
「11月のインフレの緩和が英金利に関する論争からひとつの不確実さを取り除い
た」
小泉首相
「消費税率引き上げ、次の首相が決めること」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円27銭、ユーロ・ドル：1.1990ドル、ユーロ・円：139円39銭、ポン
ド・ドル：1.7632ドル、ドル・スイス：1.2943フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初19日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は手掛かり材料に乏しい中、モデ
ルファンド筋の売りや、ポンド・円やカナダ・円絡みの売りに押されて116円31銭か
ら115円90銭まで下落し、116円10銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはドイツIfo経済研究所がドイツの経済成長見通しを上方修正した事か
ら底堅く、一旦1.1975ドルまで下落した後1.2019ドルまで上昇した。ユーロ・円は
投機筋主導の売りで139円02銭まで下げた後に反発し、ショートカバーで139円47銭
まで戻した。ポンド・ドルは1.7654ドルから1.7592ドルまで下落した。ドル・スイ
スは一旦1.2953フランまで上昇後に1.2907フランまで下げた。
【原油市場】
原油相場は4日続落。先週後半から米中東部の気候が寒波の通過によって平年水準に
戻っていることで売り優勢の展開となった。また、市場では、米ファンド筋などに
よる円キャリートレード（低金利の円を借りて、高金利通貨や商品相場などに投資
する手法）のポジション手仕舞いが話題となっており、先週から円買い、原油売り
の流れが続いている。NYMEX原油先物価格（1月限）は下落基調を続け、57.34ドル
（先週末比1.2％安）で取引を終えた。
GSが19日付けの顧客向けレポートで、「原油価格が2009年までに105ドルに達する可
能性がある」との見方を再び示した模様。同証券では、世界の原油供給量がピーク
を迎え、減少に転じることから価格は上昇を続けると予想しているようだ。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、ファンド筋のポジション手仕舞いも一服した模様で下げ
止まり、手がかり材料乏しい中、安値圏での小動きに終始している。オプション市
場でも買いが一巡した模様で、調整色が強い。1週間物はクリスマス休暇にかかり、
9.375％から8.500％、1ヶ月物は8.750％から8.700％へそれぞれ低下、3ヶ月物は
8.675％で先週末比同水準、6ヶ月物は8.575％から8.475％へ低下している。ドル・
円相場が115円50銭手前から下げ止まっている事で、円コール買いにも一服感があ
る。
リスクリバーサルでは、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.050％から
+0.900％、3ヶ月物は+1.000％から+0.950％へそれぞれ縮小、6ヶ月物は+0.975％で
先週末比同水準で取引されている。しかしながら、2006年度米利上げ打ち止め観側
に伴うドル反転の憶測を受けた長期での円コール買いが堅調で、1年物は+0.975％か
ら+1.025％、2年ものは1.200％から1.250％へそれぞれ拡大している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。ファイザー（PFE）が特許訴訟に勝利した事が好感されて朝方は
医薬品関連を中心に上昇して始まったものの、その後は税金対策の売りが顕在化し
小型株を中心に下落が目立つ展開となった。セクター別では、医薬品・バイオや家
庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、半導体・半導体製造装置や自動車・自
動車部品が軟調。ファイザー（PFE）はコレステロール低下剤「リピトール」に関す
る訴訟で勝利を収め7.7％の大幅上昇。メルク（MRK）も連れ高となった。予想を上
回る決算を発表した家電小売のサーキットシティ（CC）も上昇。一方で30億ドル規
模の特別配当実施を見合わせる意向を表明したケーブルビジョン（CVC）が下落。ま
たAOLの株式5％を取得する見通しとなったグーグル（GOOG）は日中上場来高値を付
けたものの、引けにかけては小幅安となった。またUBSが投資判断を引き下げたCRM
大手のセールスフォース・ドットコム（CRM）も下落した。ダウ構成銘柄では、フィ
ッチが社債格付けを引き下げたGM（GM）が売られたほか、工作機械のキャタピラー
（CAT）も軟調。結局ダウは39.06ドル安の10836.53、ナスダックは29.74ポイント安
の2222.74で取引を終了した。大型株で構成されるS&P500指数が0.58％の下落となる
中、小型株で構成されるS&P600指数（1.32％安）やラッセル2000指数（1.59％安）
の下落が目立っており、個人投資家を中心とした税金対策の売りが増えつつある。
【経済指標】
カナダ・10月の国際証券投資状況：38億カナダドル買い越し（予想38億カナダド
ル、9月48.84億カナダドル）
カナダ・10月の卸売売上高：前月比+2.2％（予想+0.2％、9月0.0％←-0.1％）
12月の全米ホームビルダー協会住宅市場指数：57（予想61、11月61←60）
【要人発言】
ドイツIfo経済研究所
「2005年度のドイツ経済成長率見通しを0.8％から0.9％へ、2006年度を1.2％から
1.7％へそれぞれ上方修正」
「2006年度の失業率見通しを10.8％から10.7％に引き下げ」
「2006年度のインフレ率見通しを1.5％から1.7％に引き上げ」
ファツィオ・イタリア中銀総裁が辞任
ECB
「ファツィオイタリア中銀総裁の辞任尊重」
アダムズ米財務次官
「米国経済はかなり好調である」
「金利上昇、エネルギー価格は世界経済にとってリスク」
「米国に海外資本が流入している事は米国の信頼を示している」
「日本は15年の眠りからようやく目覚めたようである」
「中国に更なる人民元改革を要望」
「中国は来年一段と速やかに人民元の更なる柔軟性に向けて行動すると確信」
「中国指導者の間で為替問題に関し現在政治的コンセンサスが欠如」
グロス・ドイツ経済技術相
「ドイツ景気回復の予想は強まっている」
「雇用成長は経済成長にまだ追いついていない」
「ドイツ政府は成長予想を上方修正」
「1/25にGDP予想を公表する」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.40 116.45 115.90 116.15
ユーロ・ドル 1.2016 1.2031 1.1975 1.2008
ユーロ・円 139.81 139.99 139.02 139.46
ドル・スイス 1.2912 1.2953 1.2894 1.2921
ポンド・ドル 1.7674 1.7703 1.7592 1.7631
株式市場：
NYダウ 10875.51 10922.41 10825.64 10836.53
ナスダック 2252.40 2256.03 2221.79 2222.74
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.643 4.640
米国債10年物 4.433 4.437
先物市場：
NY金先物 510.8 512.1 506.0 506.1
NY原油先物 58.39 58.39 56.90 57.34
シカゴ日経平均先物 15445 15450 15315 15330
（フィスコ） - 12月20日7時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051220-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。