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12/16 11:03 IMFの債務全額返済へ アルゼンチン、年末までに
【メキシコ市15日共同】南米アルゼンチンからの報道によると
、キルチネル同国大統領は十五日、国際通貨基金(IMF)に対す
る約九十八億一千万ドル(約一兆千四百億円)の債務を年末までに
全額返済すると発表した。同国中央銀行の約二百六十九億ドルに上
る外貨準備金を取り崩して返済に充てるという。
二〇〇一年末の経済危機の後、〇三年に発足したキルチネル政権
は民間債務の返済方法などをめぐりIMFと衝突を繰り返してきた
。債務全額返済は、これ以上のIMFの干渉を排し、経済政策でフ
リーハンドを保つことが狙いとみられる。
本来の返済期限は〇八年だった。全額返済により約十億ドルの利
子が節約できるという。
アルゼンチンは〇三年九月、IMFへの債務の三年間繰り延べで
基本合意。しかし、IMFが要求する税制改革などの不履行から同
合意は〇四年半ばに崩壊。アルゼンチン政府はIMFの新たな支援
策を模索するとみられていた。
20051216 1103
[2005-12-16-11:03]