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「為替」 円続伸で115.82円まで下落、対米証券投資の買い越し額は過去最高記録/ニューヨーク外国為替市場概況
「円続伸で115.82円まで下落、対米証券投資の買い越し額は過去最高記録」ニュー
ヨーク概況 2005年12月16日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:30JST 「円続伸で115.82円まで下落、対米証券投資の買い越し額は過去最高記録」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、ポジション調整の円買い戻しが続き、ドル・円は
116円67銭から115円85銭まで下落、ユーロ・円は140円18銭から139円25銭まで下落
した。ドル・円は、日本の財務省幹部の「この数日の円の動きは急だ、引き続き市
場の動きに十分注視」との発言を受けて一時116円28銭まで反発した。
スイス中銀が政策金利を0.25%引き上げたが、予想通りだったことや、トリシェ
ECB総裁の「インフレ圧力が高まるのを待たずに対応すべき」などの発言を受けてユ
ーロ・スイスの買い戻しが強まり、ユーロ・スイスは1.5387スイスから1.5434スイ
スまで上昇し、ドル・スイスも1.2806フランから1.2857フランまで上昇した。ユー
ロ・ドルは1.1998ドルから1.2040ドルまで上昇し、ポンド・ドルは1.7687ドルから
1.7740ドルまで上昇した。
【経済指標】
スイス中銀:政策金利を0.25%引き上げ、3カ月物LIBORの目標レンジを0.50-1.50%
に
英・11月の小売売上高:前月比+0.7%(予想+0.3%、10月+0.4%←+0.2%)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「インフレ圧力が高まるのを待たずに対応すべき」
「ECB、インフレ抑制努力を続けて成長や雇用創出を支援」
「ECBの利上げ、インフレリスクの高まりによって正当化される」
「金融政策のみではすべてを達成できない、構造改革と財政政策もカギ」
「連続的な利上げ実施を事前に決めていない」
「ECB、ユーロ圏の物価安定を確実なものにするための決定を引き続き下していく」
スイス中銀
「今後も景気回復の進行に伴い緩やかな利上げを継続する」
「2005年経済成長率予測1.0%前後→1.5%強に上方修正」
「インフレ率予測、2005年1.2%、2006年0.8%(据え置き)、2007年1.4%→
1.2%」
スウェーデン中銀12/1金融政策会議議事録
「メンバー6人のうち3人が利上げ開始を主張(ヘイケンステン総裁は据え置き)」
小泉首相
「消費税、方向性を決める段階かは即断できない」
中川自民政調会長
「政府・日銀の政策目標、望ましい物価水準踏まえて議論してほしい」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:116円03銭、ユーロ・ドル:1.2010ドル、ユーロ・円:139円29銭、ポン
ド・ドル:1.7734ドル、ドル・スイス:1.2848フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は“日本の量的緩和政策の解除が近
い”との思惑を受けて115円82銭まで下落した。対米証券投資の買い越し額が過去最
高を記録するなど一連の経済指標を受けて一旦116円78銭まで反発するが、戻り売り
意欲は強く116円25銭前後まで軟化して引けた。
ユーロ・ドルはユーロ・円絡みの売りに押されて1.2015ドルから1.1936ドルまで下
落したが、投機筋主導の買い戻しによって1.1980ドル前後まで戻して引けた。ユー
ロ・円はファンド筋のポジションを手仕舞う動きによって138円99銭まで下落する
が、米インべストメントバンク主導の買いで139円62銭まで反発した。ポンド・ドル
は1.7747ドルから1.7614ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2833フランから
1.2917フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は在庫量が2週連続で増加したことが引き続き材料視されて続落した。冬季
における在庫量は例年11月に入った辺りから減少する傾向にある。しかしながら、
今年は早い時期から米北東部で厳しい気候が継続しているにもかかわらず、予想外
に在庫の増加が続いていることで買いが手控えられているようだ。NYMEX原油先物価
格(1月限)はじり安となり、結局59.99ドル(前日比1.4%安)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はロンドン市場で「日銀の量的緩和政策解除が近い」との思
惑に115円82銭まで下落した後、堅調な米国経済指標の発表を受けて安値から反発し
ている。円続伸を受けてオプション市場の変動率は上昇、1週間物は10.5%から
10.75%、1ヶ月物は8.950%から33ヶ月ぶりの高水準となる8.975%、3ヶ月物は
8.675%から8.825%、6ヶ月物は8.425%から8.575%、1年物は8.400%から8.425%
へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは円先高観が更に強まり円コール買いが引き続き活発。25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.705%から+0.900%へ拡大、3ヶ月物は
+0.900%で昨日比変わらず、6ヶ月物は+0.912%から+0.925%へ拡大している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表された11月の消費者物価指数が0.6%低下したことで上
昇して始まったものの、明日にオプションや先物の決済日を控えている事もあって
買いが手控えられ、その後は小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別で
は、タバコや医薬品バイオが堅調な一方で、不動産やエネルギーが軟調。シティグ
ループが投資判断を引き上げたサンディスク(SNDK)が9.7%上昇。予想を上回る決算
を発表したベアスターンズ(BSC)が5.4%高となる一方で、ゴールドマンサックス(GS)
は事前予想に一致するにとどまって下落した。小売のピア1インポーツ(PIR)は12月
の既存店売上高が対前年比で減少するとの見通しを示し売られた。教育事業のアポ
ログループ(APOL)も慎重な業績予想を示したことで軟調推移。ダウ構成銘柄では、
タバコ訴訟に関してイリノイ州最高裁で有利な判断が示されたことでアルトリア
(MO)が上昇。またリストラにより10億ドルの費用が削減できるとの見通しを示した
メルク(MRK)も小幅高となった。マーケット終了後にオラクル(ORCL)が発表した決算
は一株利益(調整後)で0.19ドルと事前予想に一致するにとどまり、時間外取引で
は下落して取引されている。
【経済指標】
米・11月の消費者物価指数
全体:前月比-0.6%(予想-0.4%、10月+0.2%)
コア(食品&エネルギー除く):前月比+0.2%(予想+0.2%、10月+0.2%)
米・前週分の失業保険新規申請件数:32.9万件(予想32万件、前回32.8万件←32.7
万件)
米・12月のNY連銀製造業景気指数:28.7(予想18.3、11月22.8)
米・10月の対米証券投資:+1068億ドル(予想+754億ドル、9月+1017億ドル←+1019
億ドル)
米・11月の鉱工業生産:前月比+0.7%(予想+0.5%、10月+1.3%←+0.9%)
米・11月の設備稼働率:80.2%(予想79.8%、10月79.8%←79.5%)
米・12月のフィラデルフィア連銀業況指数:12.6(予想14.0、11月11.5)
【要人発言】
特になし
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.38 116.78 115.82 116.23
ユーロ・ドル 1.2000 1.2040 1.1936 1.1980
ユーロ・円 139.66 140.18 138.99 139.24
ドル・スイス 1.2854 1.2917 1.2806 1.2889
ポンド・ドル 1.7701 1.7747 1.7614 1.7656
株式市場:
NYダウ 10883.43 10938.74 10865.42 10881.67
ナスダック 2266.20 2267.55 2247.32 2260.63
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.661 4.673
米国債10年物 4.458 4.462
先物市場:
NY金先物 504.0 509.0 502.0 503.9
NY原油先物 60.60 61.20 59.95 59.99
シカゴ日経平均先物 15155 15210 15105 15115
(フィスコ) - 12月16日7時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051216-00000002-fis-brf