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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20051215NTE2IFT0414122005.html
中国とインドの石油大手、シリア石油会社を共同で買収へ(12/14)※
シリアの石油生産最大手、アル・フラト・プロダクション・カンパニーの買収をめぐり、共同入札していた中国石油天然気集団(CNPC)とインド石油天然ガス公社(ONGC)が最有力となっていることが分かった。両社は共同入札により、ペトロカナダが売却に出しているアル・フラトの株式38%を10億ドルで取得する計画だ。中国とインドの国有エネルギー・グループの提携は今回が初めてとなる。
関係者によると、買収は今週にも成立する見込み。ただし、最終合意にはまだ至っておらず、規制問題や政治的、財政的問題によっては買収が遅れたり計画そのものが破棄される可能性もあるという。
CNPCとONGCの共同入札が成立すれば、世界各国でエネルギー資源を獲得するために激しい競争を繰り広げてきた両社の間に協力関係が確立されることになる。13日に明らかになったところによると、インドのアイヤル石油相は来月、中国を訪問し、両国の石油大手の協力強化をはじめとする問題について協議する予定だという。中国とインドは近年、急速な経済成長を支えるために必要な天然資源を確保しようと、海外の資源を積極的に物色している。CNPCとONGCによる大規模なシリアへの投資は、中国とインドの石油グループが潜在的な政治的・経済的リスクの高さにかかわらず、米国の勢力圏以外の地域にも目を向けているとの懸念を呼び起こす可能性がある。
今回の買収により、中国とインドのエネルギー需要はいくぶん満たされることになる。ただし、アル・フラトの産油量は、1995年の日量39万バレルから今年は約17万7000バレルまで減少しており、昨年の産油量は1060万トンと推定される。(英フィナンシャル・タイムズ特約)