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ブレイン・ストーミング最前線 (2002年5月号)
ワークシェアリングの現状と課題
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/journal/0205/bs01.html
■質疑応答
Q:
職務の再設計は、職場を魅力あるものにするということで、意識的に取り入れていくべきだと思います。労働時間を短縮するとアメリカでは新産業が起こるのに、日本はそうならない。週4日間労働になると少しは違うかもしれません。同業他社で働くことを規制することは必要ですが、新しい事業を始めることをOKにしたらよいかと思うのですが。
A:
労働時間短縮は、優秀な人材にチャンスを与える意味でも重要だと思います。
労働時間と生産性の関係については、スイス研究機関が出している国際競争力のランキングによると日本が23位か24位、オランダはアメリカに続いて第3位、労働時間の長さと競争力というのは別だと思います。
兼業規定ですが、兵庫県がいち早くワークシェアリングを実施、職員の残業を減らし、余ったお金で新規採用しています。新規採用された人たちは短時間雇用で、多くは弁護士の勉強など、自己啓発に時間を使っています。こういうことが長期的には開業率を引き上げていくと思います。
Q:
過度に養護されている正社員と冷遇されているパートに二極化しています。ワークシェアリングを考えるうえで、両者をもう少し真ん中に寄せていくことが必要ですが、パート労働者の賃金を上げるのか、正社員の賃金を下げるのか、現実的なやり方はどちらでしょうか。
A:
両方を変えるべきです。正社員の給与体系を変え、パートの雇用条件も改善すべきです。難しい試験を受けて入社した正社員と、1〜2回の面接で入ったパートが同じではおかしいという議論がありますが、本当に区別する必要があるのか、労働組合も変わるべきです。