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□シロウトが大量参入したら相場は終わりか/俵孝太郎 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1543265/detail
シロウトが大量参入したら相場は終わりか
株式市場はみじめな敗北を喫したシロウト投資家の遺骸が散乱する古戦場である。海千山千のプロが身ぐるみはいでやろうと甘言の限りを弄してカモを誘い込もうとしている鉄火場である。少なくとも過去の実績はそうだ。分別をわきまえた市民が近寄る場所ではなかった。
平均株価が先週5年ぶりに1万5000円の大台を超えた。財界の御用新聞「日経」は「株は生き返った」と解説記事の見出しではしゃいだ。
本記の脇見出しは「市場の構造変化が後押し」だ。企業間の株式持ち合いの縮小、不良債権問題の終息が「変化」の中身にあげられているが、それらとともにネット取引の普及などで多数のシロウトを誘い込む「構造」になったのが作用しているのも確かだ。
かつてのピークに比べればまだ4割にも達していないとはいえ、平均株価の一定の回復には、それ相応の理由がある。世界的なカネ余り現象を背景に多種雑多な投機資金が日本市場に流れ込んで平均株価を吊り上げた面もある。
上場企業の業績が概して好転した面もある。長く続く超低金利で預金や債券が極端に魅力薄になった面もある。
しかし、ものごとには両面がある。外資の大量参入は市場がよりシビアになったことを意味するし、現上場企業の好調の裏側には潰れて市場から去った多くの企業と、その株が紙クズになった無数の大衆投資家の嘆きがある。超低金利は、いうまでもなく日本の経済と財政がマトモな状態でない実態の反映だ。
円安が進めば、多少株価が上がっても為替差損が出る外資が逃げ出して、「構造」が一変することもありうる。シロウトが大量参入してきたら相場は終わりだ、と昔からいわれてきた。さて、こんどはどうなるか。【俵孝太郎】
【2005年12月8日掲載】
2005年12月11日10時00分