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「為替」 ユーロ高で強い米景気指数＆金利上昇もドル上値重い／ニューヨーク外国為替市場概況
「ユーロ高で強い米景気指数＆金利上昇もドル上値重い」ニューヨーク概況 2005
年12月10日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:48JST 「ユーロ高で強い米景気指数＆金利上昇もドル上値重い」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、ドル・円は、120円76銭に強含んだ後、クロス円の
売りに押されて反転、さらに欧州通貨でのドル売りに連れて120円37銭まで下落し
た。ユーロ・円は142円33銭から141円77銭まで下落後142円20銭まで反発、ポンド・
円は211円10-15銭レベルから210円40-45銭レベルまで下落後、211円00-05銭レベル
まで反発した。
ユーロ・ドルは、1.1790以下の断続的なストップロスをつけ、1.1794ドルから
1.1767ドルまで下落後1.1811ドルまで上昇、ポンド・ドルは1.7497ドルから1.7462
ドルまで下落後1.7523ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3033フランから1.3070
フランで取引された。
【経済指標】
英・10月の貿易収支：-45.52億ポンド（予想-53億ポンド、9月-56億ポンド）
仏・10月の鉱工業生産：前月比-2.5％（9月+0.6％）
10月のOECD景気先行指数：
ユーロ圏：106.7（9月10.2）
日本：100.8（9月99.9）
英国：99.8（9月99.9）
米国：104.2（9月104.0）
【要人発言】
特に無し
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：120円49銭、ユーロ・ドル：1.1798ドル、ユーロ・円：142円10銭、ポン
ド・ドル：1.7514ドル、ドル・スイス：1.3059フラン
【ニューヨーク市場概況】
9日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はミシガン大消費者信頼感指数発表後に
利食い売りが強まり120円40銭まで下落するが、指標を受けて債券利回りが上昇した
ことから120円73銭まで反発し、高値圏で取引を終えた。
ユーロ・ドルは複数のECB関係者のタカ派発言を受けたユーロ圏金利の先高観や米指
標発表後のドル売りの流れを受けて1.1786ドルから1.1838ドルまで上昇し、1.1815
ドル前後で引けた。ユーロ・円はキャリートレードや10億ユーロ相当の債券発行に
絡んだ買いに押し上げられて141円95銭から142円68銭まで上昇した。ポンド・ドル
は1.7499ドルから1.7567ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3066フランから
1.3005フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は約1ヶ月ぶりの高値をつけた後、失速した。寒波の到来で米北東部を中心
に低気温が続いており、暖房向け燃料需要の増加観測を受けて買い先行スタートと
なった。しかしながら、来週12日に石油輸出国機構（OPEC）総会が開催予定にあ
り、週末要因も手伝う事で積極的な買いが続かずに午後は売りが優勢となった。
年内最後となる来週のOPEC総会においては、市場は生産枠制度の再適用や生産枠変
更の有無に注目している。しかしながら、アハマドOPEC議長を初めとする複数の
OPEC関係者が生産量を変更させない考えを表明していることから、「今回の総会で
は生産枠制度の再適用があったとしても、生産枠が変更される可能性は低い」との
見方が多い。
NYMEX原油先物価格（1月限）は11/4以来の高値となる61.18ドルまで上昇した後に反
落し、結局59.39ドル（前日比2.1％安）で引けた。なお、今週の原油価格の騰落率
は-0.1％となった。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、大幅に改善したミシガン大消費者信頼感指数発表後、利
食い売りが先行するものの下値では買いが控えており、結局狭いレンジ内での取引
に終始している。この動きを受けたオプション市場での変動率は売り先行で、1ヶ月
物は7.950％から7.800％、3ヶ月物は8.225％から8.125％、6ヶ月物は8.225％から
8.175％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは様子見気配強く、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.400％、3ヶ月物は+0.500％、6ヶ月物は+0.575％とそれぞれ昨日と同水準で推移
している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方発表された12月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上
回ったことが好感されたほか、原油や天然ガス価格が下落した事も支援材料となっ
ており、終日堅調な展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自
動車・自動車部品が上昇する一方でエネルギーや素材が軟調。医薬品のイー・ライ
リリー（LLY）は、2005年の業績について事前予想の上限になるとの見通しを示して
上昇。オールテル（AT）は地域電話事業を分離（企業分割）するとともに、15％相
当をバロア・コミュニケーションズ・グループ（VCG）に売却すると発表して両社と
も上昇した。マルチメディア用半導体関連のネオマジック（NMGC）は、事前の大幅
赤字予想に反して黒字決算を発表したことで急騰、128.42％高となった。ダウ構成
銘柄では、リコールとなった鎮痛剤「バイオックス」の安全性を示す報告書におい
て、一部の不都合なデータを無視したとの報道によりメルク（MRK）が下落。結局ダ
ウは23.46ドル高の10778.58、ナスダックは10.27ポイント高の2256.73で取引を終了
した。来週初はFOMC（連邦公開市場委員会）の結果を前に手控えムードとなる可能
性が高い。
【経済指標】
カナダ・7-9月期の設備稼働率：86.9％（予想86.8％、前期86.5％←86.7％）
カナダ・7-9月期の労働生産性：前期比+0.8％（予想+0.2％、前期0.0％）
米・12月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値：88.7（予想85.5、11月81.6）
米・10月の卸売在庫：前月比+0.2％（予想+0.5％、9月+0.6％）
【要人発言】
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「金利は未だに歴史的低水準を維持」
「現在の金利は投資の妨げとはならず」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「12/1の利上げはユーロ圏やギリシャの経済に重要な影響は及ぼしていない」
「米連銀のような一連の利上げを行うような決定はない」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 120.57 120.76 120.32 120.66
ユーロ・ドル 1.1783 1.1838 1.1767 1.1812
ユーロ・円 141.97 142.68 141.77 142.53
ドル・スイス 1.3058 1.3070 1.3005 1.3027
ポンド・ドル 1.7470 1.7567 1.7462 1.7550
株式市場：
NYダウ 10751.76 10805.95 10729.91 10778.58
ナスダック 2246.62 2258.67 2241.03 2256.73
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.668 4.728
米国債10年物 4.462 4.525
先物市場：
NY金先物 524.5 534.3 524.3 530.2
NY原油先物 60.65 61.18 59.03 59.39
シカゴ日経平均先物 15440 15525 15440 15535
（フィスコ） - 12月10日7時52分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051210-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。